2006年2月28日(火)
誤解される日本人

私はよくスウェーデンの友達から「スウェーデンに帰りたくないの?」「日本ってすごく住みにくくない?」などを聞かれることがあります。 日本という国がスウェーデンだけではなく、世界から誤解されている部分がとても多いです。日本人は「自分の意見はない」いつも「皆と一緒」、「日本の女性は人間扱いされていません、いつも男性の後についていて、”はい、はい”としか言わない」など、さまざまな誤解があります。

結局、そう思うのは表面的なところしか見ていないからです。私から見たら、日本の女性は消して弱くないです(日本の男性の皆さんはどう思いますか?奥様は”はい”しか言わないでしょうか?)、また、日本人は自分の意見はないとも思っていません。

確かに、私は日本に来る前に、同じようなことを思っていました。でも、日本人と一緒に生活をして行くとその表面的な部分だけではなく、もっと深いところを見ることができ、全く違うということが分かりましたし、逆に私が学んだことがたくさんあります。

今の若者にはそういう「日本の心」を海外に伝えて欲しいと思います。しかし、ほとんどの若者は日本の文化より海外のスポーツや文化ばかりに憧れ、”外人コンプレックス”を持っている人が多いです。日本人は日本人、だから外人にはなれません。私はスウェーデン人、だからどんなに努力をしても日本人は慣れません。私はスウェーデン人であることを誇りに思っていると同時に日本という国と文化が好きです。二つの文化を通して人間として成長し、何か役に立てればと思っています。

世界の国々はグローバル社会を目指していますし、インターネットの普及のおかげで各国の国境が少しずつ薄くなってきました。日本のあらゆるところで「国際社会」や「多文化共生」などの言葉を聴きますが、国際社会を実現できるためには、自分の文化をまずよく理解しないと無理でしょう。
自分のルーツをしっかり知った上で他の文化から学んで、良いものを取り入れるのが理想的ではないかと思います。良く「自分のことを愛せない人は他人のことも愛せない」と言いますが、自分の国や文化を理解しない人は他人の国や文化も理解しないとも言えるのではないでしょうか?

私が言っている「日本の心」の最も大切なところは「思いやりの心」です。私自身は日本に来たばかりの時、かなりわがままで、「自分の力で何でも出来る!」と突っ張っていた時期があります。しかし、自分の力だけでは生きていけないのはもちろん思い知らされました。小さい子供や若い世代はまだそれを実感出来ていないかも知れませんが、私達大人はそれを子供たちに教えていかなければならないと思います。小さい子供には「ありがとう」と「ごめんなさい」という二つの言葉がとても大事だと私が思っています。人に何かをやってもらった時は必ず大きいな声で「ありがとう」そして、相手を傷つけたときは「ごめんなさい」と言える子供になって欲しいです。

うちの子供は小さい時から保育園に入っていますから、お友達とけんかをしたり、何かがあったら、すぐ「ごめんなさい」などを先生達に言わされました。しかし、スウェーデンに行くと、同じ年齢の子供たちと一緒に遊ぶと、喧嘩になっても、皆がお互い「ごめんなさい」となかなか言わないのを見て私も子供たちも驚きました。それを見ている親も、ただ見ているだけで何も言わないです「まだ小さいからわからないのよ」という一言で終わってしまいます。分からなくても、形として言っているだけでもいいと思います、そのうち、その意味が分かってきますから。傷つけるつもりはなくても、やはりお互いに謝って初めてお互いがすっきりすると思います。同じように、何かをしてあげたとき、「ありがとう」と言われたらうれしいと思います。でも、日本と比べてスウェーデンの子供はこのような言葉を口に出すことは圧倒的に少ないです。

それから、日本人は他人に対してとても優しいです。たとえば、外国人が道に迷った時、言葉が通じなくても必ず日本人の誰かが来て、わざわざ目的地まで、電車を乗っていても、一緒に付いて行ってくれます(その方は別方向に行く予定でも)。日本にいる外国人のほとんどはそういう経験をしていると思います。

また、日本の女性に子供好きな方が多いです!私はよく飛行機に乗って子供と3人でスウェーデンに行きますが、隣の座席に日本の女性がいたら「やった!」とつい思ってしまいます(特に中年女性)。子供と一緒に飛行機に乗ると周りに対してものすごく気を使います。子供が泣き出したら周りに対して迷惑ですし、走り回るとまた迷惑です。しかし、小さい子供を10時間以上にもじっとさせることは無理です。そういう時、日本の女性はすぐ折り紙、歌やいろいろな遊びをしてくれます。本当に助かりますし、感謝しています!(母親の私が折り紙が下手ですし、他人と遊んだ方が楽しいみたいです)
。私を含めて、他の国の方が隣だとそういうことはありえません、、それが自然と出来る日本女性はすごいと思います!

ですから、国際社会を目指して、海外からいろいろなものを学んで取り入れるのは大切なことで、必要なことですが、日本人しか持っていないすばらしさをベースとして海外の文化を取り入れて欲しいし、そのすばらしさを海外にも伝えて欲しいです!


2006年2月27日(月)
夫婦とは?

昨日、日曜日は午前中道場稽古で、その後は一般道場生との懇親会でした。とても楽しかったです!私のこの日記についていろいろと話が出て、さまざまな意見が出ました。話題が夫婦の役割分担へ話が進んだら、緑帯のN川さんは絶対的な亭主関白だと分かりました。彼は「料理が出来ない女性は離婚されますよ」と断言しました。また、女性道場生のB場さんは週3回か4回も稽古に来ていますので、稽古のない日のみ食事を作っています、それ以外はご主人が料理当番だそうです。ご主人は空手をやっていませんが、奥さんが道場に行かない日は家でスパーリング相手をしてくれています!その最中に壁に穴ができたと聞いたら、さまざまな夫婦がいるんだな!と思いました。まだ結婚していない黄色帯のK崎さんは「女性から料理を求めないよ、おいしいものは自分で作る!」と女性参加者から拍手がでました。夫婦いろいろあり、それでいいと思います!大事なのでそれぞれが自分らしくいられるかどうかということです。ちなみ、うちの場合は私は料理担当ですが、洗濯と食器洗いは全部主人がやっています。

共働きの場合はやはり、家事の分担が必要だと思いますが、奥さんは専業主婦の場合は家事はもちろん奥さんの仕事です。

どちらにしてもキーワードは「自分らしい」、そしてお互いに縛り付けないことです。たとえば30歳で結婚したら、80歳まで生きるのであれば、50年間の結婚生活になるわけです。その50年間を楽しく、充実に過ごして行くためには、自分のやりたいことをやらなければなりません。自分が80歳になった時、「いい人生だったな!」とか「この人と結婚してよかった!」という気持ちで人生を振り返りたいと思いませんか?

もちろん、結婚した以上、責任も出てきますし、独身時代と同じような生活はできなくなりますが、できるだけお互いに自由を与えてあげないと息苦しくなると思います。一般の道場生では奥さんから稽古は週に1回までだと言われている男性も何人かいるみたいですが、何で制限をする必要があるのでしょうか?自分の好きな趣味を見つけたなら、それを自由にさせてあげたらいいのにと私が思います。もちろん、そういう場合は夫だけが好きなことをやって、妻にはその自由が与えられていないならおかしいですが、、、お互いがそれぞれの道を歩んで、成長し、そして同時に一緒に成長していければ理想的だと思います。50年間も一緒にいるわけですから!
夫と妻という立場ではありますが、その前に一人の人間でもあります。ですから、一人の人間としてしっかり生きて、人生を満喫しないと、、

道場生の皆さんとはこれからもいろいろと議論していきたいと思います!

2006年2月26日(日)
福祉国家スウェーデンの裏側

この日記ではスウェーデンのいいところをかなり取り上げていますから、「そんなにスウェーデンがいいだったら何で日本に住んでいるの?」と思われている方もいるかも知れませんが、スウェーデンは社会制度が進んでいるところがいっぱいありますが、スウェーデン人は皆幸せかというとそうでもないです。日本では引きこもり、NEETの人が増えていて、話題になっていますが、スウェーデンでは言葉として聞かないが、同じ現象は別の形で起きています。スウェーデンでは働かない人がとても多いです。そして、精神的に不安定、うつ病になる方もどんどん増えています。

日本の場合は社会保障はスウェーデンほどではないので、成人した子供とは言え、働かなければ、結局親が面倒を見ざるを得なくなってしまいます。しかし、スウェーデンの場合は国が面倒を見ています。つまり、まじめに働いている方が納めた税金が働かない方のサポートへ廻っていくということですそれは障害者、高齢者や本当に病気な方に廻るのであれば、誰も文句を言わないでしょうが、スウェーデンではシステムをうまく利用している人が多すぎます.

スウェーデンのさまざまな社会制度の話を聞いている日本人は「なんてすばらしい国だ!」と思われている方が多いと思います。残業はほとんどなく、土日は家族と一緒に過ごす、有給休暇は年間5週間ほどある、育児休暇は15ヶ月、教育は大学まで無料、児童手当は収入関係なく、一人の子供に付き1ヶ月に1万円ほどが出る、、などなどのすばらしい制度がいっぱいあります。このような制度があったら、本当の精神的にも余裕を持って生活して行けるでしょう、、、と思ってしまいますが、、そうでもないです。

私はなるべく毎年の夏、1ヶ月ほど子供を連れてスウェーデンに行くようにしていますが、去年はショックを受けました。スウェーデンの友達の中で仕事をしている人が少ないです!育児休暇、精神的の疲れで休んでいる、燃え尽き症候群が特に目立ています、失業など、さまざまな理由で仕事をしてない人が本当に多いです。生活どうしているの?と聞いたら、「大丈夫だよ、手当てが出るから」!!と当たり前のように皆が言っています。

先も言いましたが、本当に病気で仕事が出来ないなら、私は何も言いませんが、多くの人はたいした病気ではない、また失業と言っても、好きな仕事が見つからないだけです、という人も多いです。。(こんな話を聞いたら怒られるでしょうが、、)社会はいったいどういう基準で手当てや援助を決めているのでしょうか?

スウェーデンはすばらしい福祉を作り上げました、教育は大学までただのもすばらしいと思います。しかし、この社会は怠け者の人間を作ってしまいました。そしてまじめに働いている人には何も残りません、高収入の方でも税金が高くてほとんど残りません。そしてその税金が”病気”で働けない人のために使われるわけです。その一歩、高齢者向けの福祉サービスの質は落ちてきました。まだまだ、制度としてはすばらしいと思いますが、財源が足りないとどこか節約しなければならないわけですから、そうすると施設のスタッフの人数、保育園のスタッフの人数などのようなところで節約されてしまいます。同時に働かない人が増えています、、、日本の場合は親が全てやってあげるケースが多く「親離れ、子離れ」しなければならないと私はよく言っていますが、スウェーデンでは社会は同じことをやっています。

成人して親元から離れるのはいいと思いますし、絶対に必要だと思いますが、親の代わりに社会に頼っていたら意味がないですよね。結局自分の力で何とかしようと思わなくなってしまいます。社会も親もいざになった時だけ、手を差し伸べてくれるような存在でないといけないです、日本もそういうセーフティーネットを目指して欲しいと思います。
日本の政治家もよくスウェーデンへ視察には行っていますが、スウェーデンのいいところだけでなく、悪いところもしっかり見て、学んで欲しいです。

2006年2月25日(土)
人生って楽しい!

前日も「自分の人生は自分で決める」と書きましたが、これはとても大事なことだと思います。自分の生き方は自分で決めないと!私自身は人生って本当に楽しいと思います、「次に何が出てくるのかな?」とわくわくしながら日々をすごしているという感じです。
自分の人生だけを少し振り返ると日本に住むこと自体はもちろん私自身も他も誰も思っていませんでした。私は中学生の時、弁護士になりたいと思っていました。スウェーデンの中学校では「職業実習」というのがあって、自分が好きな職場に2週間ほど実習を受けます。3年間のうちにその実習は2回あります1回目は裁判所で2回目は銀行で自習を受けました。でも、結局空手を「やってみよう」という軽い気持ちから自分の人生は大転回をしました。
日本の場合は小、中、高校そして大学を一直線に行ってしまいますから、自分の将来や自分の人生について、皆いつ考えるのでしょうか?といつも疑問に思っています。高校生になった私は弁護士の夢はまだありましたが、「起業家」にもなりたいと思っていましたし、国際経済の勉強もしたいとも思っていましたから、考える時間が欲しかったです。また、学校からしばらく離れたかったです。スウェーデンでは18歳から成人ですから、とにかく一人暮らししたかったと思っていました。そのため、高校を卒業してすぐ大学には行かず、南スウェーデンに引越しして、アルバイトをしながら一人暮らしを始めました。もちろん18歳で成人ですから、親からの経済的な援助は全くありません。スウェーデンでは高校から直接大学へ進む人はもちろんいますが、それは自分に目標があって、はっきり何をやりたいと分かっている人たちです。私みたいにまだ分からない人は、しばらく学校から離れて、アルバイトしたり、バックパッカーとして旅行したりします。私もヨーロッパを回りました。そういう時、いろいろな出会いがあって、いろいろな世界を見ることが出来ます。そして、自分は何をやりたいのか、どういう仕事に向いているなどが見えやすいです。家と学校往復しか知らない人はなかなか自分は何になりたいのが分からないと思います。ですから、高校卒業し、2,3年経てから大学に入る人が多いです。
私の場合は結局大学に行く前に一年間日本とアジア旅行をしようと思って日本に来たわけですが、結局そのまま日本に残りました!それが人生の楽しさです。生きているだけでいろいろな出会いがあって、その出会いによって自分の道が変わったり、見えたりします。最近「お金は全て」の堀江発言が話題になりましたが、お金は大事でも、一番大事なことは人脈ですよ!私に人脈という言葉を教えてくれたのは、極真空手創始者、大山倍達総裁です。日本に来て、極真会館総本部の秘書時代、毎朝朝礼が行われました。総裁はよく「人脈」の話をしました。本当にその通りだと思います。人脈があって、他のものがついて来ると思います。もちろん人生は楽しいことばかりではないのですが、何かに向かっていっていると思うと辛いことも乗り越えやすいと思います。

人生に何があるか分からないから、若いうち人生を決め付けない方がいいです。私は日本に行く前に、友達と送別会をしましたことを思い出します、パブのようなところでした。そこで、知らない人と話をして、私は「これから日本に行くんだ!」など自分の人生への期待について話ししました。相手は多分30代ぐらいの男性でした。その時の反応は「良かったね、頑張ってね!」などの言葉ではなく、「でも、そんなことをやっても、最終的には結婚して、仕事をし、毎日同じことの繰り返しをしてつまらなく生きて行くんだ」と20歳の私にとって、とても失望的な言葉でした。何でこんなに人生に疲れているんだろう?と思いました。今でも、自分の人生は自分で作り上げて行くと思っていますから、いやなことがあっても、落ち込むことがあっても、そこから生えあがってまた楽しい人生を送っていけるかどうかは自分しだいだと思います。うちの道場生はとても厳しい中で毎日稽古をしていますが、あきらめないで、ずっと続く子供達にはきっといろいろな挫折を経験しても生えあがって行く力が付くと思います!

2006年2月24日(金)
オリンピックと二つの文化

私はオリンピックにそんなに興味はありませんが、やっぱり日本もスウェーデンも応援をしています。そして、今回のオリンピックは残念ながら日本にとってあまり良い結果は出ていませんが、やっと金を取れましたね!フィギュアースケートの荒川選手が日本を救った!
日本人の皆さんには大変申し訳ないですが、日本にとってあまり良いオリンピックではなかったかも知れませんが、スウェーデンにとって、最高の冬オリンピックになりました!今のところではメダルを11個取っています、金5個、銀2個、銅4個という巣晴らしい結果です!スウェーデン選手の皆さん、おめでとう!! 私は普段いろいろな面でスウェーデンを批判していますが(まだ日記にはあまり書いていませんが、今後いろいろと書いて行きます!)やっぱり自分の母国を誇りに思いますし、このような時はドキドキして見ています、そしてメダルが取れたら本当にうれしいです。でも日本がメダルをとった時も同じようにうれしいです。うちの子供たちもスウェーデンが出ても日本が出ても両方を応援しています。

ですから、うちの子供みたいにスウェーデン人と日本人の「ハーフ」というより、「ダブル」という表現が正しいのだと思います。今まで自分達が「ハーフ」という認識はほとんどなかったのですが、長女が小学校に上がるとき、周りから、「外人?」と聞かれて、答えに困ったことがあるようです。その時、「私は日本人とスウェーデン人の両方だ」と胸を張って言いなさい、と私が言いました。昔はハーフであることがいじめの原因になったようですが、私は二つの文化を持っていることはすばらしいことだと思います。そして、このようにオリンピックなどの時には、二つの国を応援し、今回は日本はだめでもスウェーデンがいい成績を収めました、前回のオリンピック(夏)はスウェーデンは全然だめでしたが、日本はよかったです。素敵なことでしょう!自分の子供には二つの文化を持つことで誇りを感じて欲しいです。

今朝のスウェーデン新聞からです、カーリングチームが金を取りました。

2006年2月22日(水)
大きくなったら何になりたい?

私は日本に来て驚いたことの一つは、子供に「大きくなったら何なりたい?」と聞いたら、日本の女の子から「お嫁さんになりた〜い!」という返事を聞いた時です!スウェーデンの子供でしたら、ありえない返事です。最初は意味もよく理解できませんでした。何になりたい、というのは職業をさしているわけですから、何で「お嫁さん」という回答がでるのが不思議でした。
そのうち、日本の教育を見ると親も社会全体も女性をあてにしないという感じです。女の子の育て方と男の育て方が違っていることが多いです。そこが問題です。子供には自分が大きくなったら、どのような大人になりたい、どういう仕事をしたいなどをしっかりと自分の中で描いていくべきだと思います。もちろん、年齢を重ねて行くうち、その描いた夢が変わりますが、自分の人生は自分で作らなければならないから、男の子でも女の子でも、自分の夢を持って欲しいです。お嫁になりたい、というのは自分の将来を考えているのではなく、ただお姫様物語に憧れて、きれいなお嫁さんになりたいと思っているだけでしょうが。もちろん、大人になって、家庭を持つことは素敵なことだと思います。しかし、男の子の夢を聞いたら 「夫になりたい」などのような返事はありえないはずです。私は専業主婦を否定しているわけではなく、キャリアーウーマンになれとも言っていません。人それぞれですから。しかし、小さい時から、女の子は仕事より、まずお嫁さんやお母さんになることを教えるのはどうかなと思います。女の子にも男の子と同じチャンスを与えてあげないとだめだと言っているだけです。まずは自立した女性になるように育てていくべきです。一人で生きて行く力をつけて、そして、自分の人生は自分で責任を持って設計していくという考え方は必要だと思います。

私は日本に来て、17年も経ちますので、最近、このような考え方が少し変わったような気がしますが、まだまだ女の子が「お金持ちで、素敵な男性と結婚して、きれいな奥さんになりたい」と思っている人が多いです。誰かに頼って生きて行くという考えが多いです。でも、現実はそんなに甘くないです。ですから、自分の人生が結婚相手によって決まるのではなく、幸せになるかそうでないのは全て自分しだいです。ですから、親としては、女の子と男の子を同じように育てていくべきです。男の子でも家事などを出来る人間にしていく、そして女の子はちゃんと仕事を意識して、高校、大学へ進むべきです。とりあえず、一人の人間として、自分ひとりで生きていけるように力をつけていけば、どんな状況でも対応できるようになるでしょう。たとえば、お金持ちな男性と結婚したけど、その人がリストラされたら、仕事をしたことのない女性、ずっとお姫様気分でいた女性はその場合どうするのでしょうか?また、男性の場合でも、結婚して、突然に奥さんに事故などがあった場合、男性一人が子供や家のことをやらないといけないような状況になったら、どうするのでしょうか?ですから、学校でも家でも子供を一人の自立した人間に育ててあげましょう!女だからとか男だからではなく、女でも男でも同じ可能性をもって生まれてきたわけですから、その可能性を生かすようにしてあげましょう!

2006年2月21日(火)
日本の政治はいったいどうなっているの?!!

このごろ,投票権を持ってない私が本当に怒りを感じています。私は投票権は持っていません、しかし、私が働いた分の税金は国の方に行く、そして、その税金で国会議員の給料が支払われているのを考えるだけでもじっとしていられません。国会議員という職業は本当に大変だと思いますよ、何をやっても注目されるし、再選されないと突然に仕事がなくなるというような保証のない仕事であります。ですから、しっかり自分達の仕事をやれば、その分高い給料をもらっても当たり前だと思っています。しかし、日本の国会を見ていると本当にあきれてしまいます。(スウェーデンの国会についてはまた別の機会で書きますね)この一週間の”堀江メール”の件を見ていると何か恥ずかしくなってしまいます。民主主義の国では野党の役割はとても大きいです、野党がしっかりしていて、しっかりと国会で議論して行くととてもいい法律、政策などができると思います。しかし、民主党は政治をやってないですね、、本当にがっかりします。別に私は自民党がいいとかどこの政党がいいとかあまり考えてないですが(どうせ、投票権はありませんからね、、)、でも民主党はだめだと思います。自民党に勝ちたいなら、政策、政治で勝てください!お互いの悪口を言ったり、落とし穴を探して相手を倒そうというやり方はうんざりです。そして、そのやり方でますます政治に対しての不信感が強くなります。そういう大人が「今の若者はだめですね」とか「昔は、、、」など何を言っても今の若者には何も伝わらないでしょう。だから、日本の投票率が低いですね!やっとわかりました。スウェーデンでは、18歳になったら投票ができます。その日を皆が楽しみにして待っています、学校でも小学校からしっかりと各政党の考え、方針などの勉強をして、そして中学校、高校はミニ選挙などもやります。何で日本人がこんなに無関心なのかとずっと思っていました。しかし、今回の民主党を見たら、なるほど!と思います。しっかり党の政治的カラーを出してくださいよ!日本という国のために何をしたいのか?やらなければならないことが山ほどあるはずなのに、時間ばかり使ってくだらない「警察遊び」をしているのを見ていると、やっぱりがっかりですね。今回の件で、たとえばあのメールが本物だと分かったとしても、お金が振り込まれたということが事実だと分かったとしても、民主党への不信感は消えません。今回のやり方はあまりにも下手で、政治家がやってはいけないやり方なので、そういう政党を信じることはできません。残念です。日本の国家議員、政党関係なく、本業をしっかりやってください!国の借金、少子化問題、失業者率、教育、犯罪増加などなど、解決しなければならない問題がいっぱいあります!早く仕事をしてください。義務を果たしているのに(税金を払っていること)、権限(投票権)のない私が言えるのはそれだけです。

2006年2月20日(月)
子育てのストレス

今日は月曜日でカラテエクササイズの日でした!とても楽しい一時間を過ごすことが出来ました、毎週皆さんに会えるということで一つの楽しみが増えました!まさにカラテエクササイズって子育てストレス解消法ですね!もちろん子育てだけでなく、すべてのストレスを取り除いてくれますよ。立川の女性の皆さん、お待ちしています!

ところで、先週金曜日、またまた悲しい事件がありました。中国人のお母さんが子供を殺した事件です。本当に許せなく、皆が強い怒りを感じている事件ではあると思います。

テレビのニュースや情報番組でもさまざまな議論や意見が出ています。そこで、殺人をおこした中国人の女性は以前から精神的に不安定だということがレポートをされました。ほとんどのメディアが注目しているのは、母国でない国で子育てをするのは大変、言葉の問題などがあるから周りが想像できないような苦しみもあるでしょう、というところです。確かにそうかも知れません、私自身は外国人であることによってストレスを感じたことはありませんから、何ともいえませんが、一つ言えるのが、これは外国人だからという問題ではないです。やはり、子供を産んでから精神的に不安定になる女性が国籍関係なく、とても多いです。でも、特に日本の場合は、そういう悩みを抱えている女性には相談できる人は少ないような気がします。日本人の「頑張らないといけない」という精神も邪魔するのかな?とも思ったりします。夫は仕事が忙しくて、子育てを妻に任せてしまうということは少なくないです。友達が多く、自分から悩みについて話をする人は大丈夫でしょうが、人と上手く接することができなくて、夫の理解はない人にとってどうしようもないわけですよね。

これからの日本はこのような精神的なサポートをしてくれるネットワークを作ってあげないとだめだと思います。このような子育てのストレスは虐待にエスカレートすることも多いと思います。もちろん各市町村では子育てサークルなどを開催していますが、そこまで足を運ぶ方はおそらく大丈夫でしょう。問題はそういうところまででさえ行けない人に対してのフォローです。病院で出産前からこのようなサークルを作って、そして、出産後もサークル活動をして行くのは一つの方法だと思います。(それを実現しているところも多いでしょう)。

しかし、それより夫婦のあり方に問題があります。そもそも子育てを妻に任せることが間違いです。また、男は仕事だ、という社会的な考えも大問題です。以前にも書きましたが、時代が変わりましたから、家事と子育ては女、仕事は男というスタイル崩れてきました。そのスタイルが良いと思っている方はいいのですが、男がもっと自分の妻と向き合わないと行けないです。いつもこのような事件があると女性について話が集中しますが、母子家庭ではなかったでしょう?!!といつも言いたいです。夫である男性はいったい何をやっているの?自分の妻が精神的に完全にダウンしているのが分からないこと事態が大きいな問題です。少しだけの精神不安定なら、夫でさえ分からないかも知れませんが、子供を殺すというのは少しだけの不安定ではないはずです、ぎりぎりの精神状態に追い込まれているはずです。ですから、日本の男達は結婚した以上、自分の家族をもっと大事にしないとだめですよ!ただ一生懸命働いて家にお金を入れるのはだめですよ、そういう男は結婚すべきではない、一緒に生活をするというのは、お互い、助け合って生きることだと思います。ですから、この事件は単なる「外国人だからおこった事件」では片つけられないで欲しいです。

仕事上でスウェーデン人と日本人と一緒に仕事をすることが多いです。ほとんど男性ばかりです。食事などの時雑談を機会も多いです。そういう時、メンバーが違っても、会話の内容は大体同じです。まず日本男性の自慢話が始まります、その内容は、労働時間の長さです、朝早く家から出て、夜遅く帰ってくるという話です。しかし、自慢にはならないですよ!スウェーデン人がその話を聞いていてもすごいと思いません、逆に全く理解できないです。その話が終わったらスウェーデンの男性は、仕事を5時か6時終わってまっすぐ家に帰って、家のこと子供のことなどを妻と一緒にするのが当たり前だという話をします。それを聞いた日本人側が大体笑って、そしてその話題が終わってしまいます。

苦しんでいる女性はいっぱいいますよ。となりにいるのにそれ気が付かない男も多いです。

2006年2月19日(日)
勘違いしている女達

前日、「勘違いしている男達」について書きましたが、男だけではなく「勘違いしている女達」もいますよ!今日はスウェーデンについて少し書きたいと思います。スウェーデンは男女平等が最も進んでいる国の一つとして知られています。国会議員の半分は女性ですし、大臣の半分も女性です、社会のさまさまなレベルで女性が活躍しています。私も小さい時から、「女の子だから出来ない」とか「男の子だったら出来た」などを考えたこともないし、やりたいことは何でもできるとずっと思ってきました。実現できないなら、自分のやる気が足りなかっただけだと今でも思っています。しかし、私は日本に来たとき、とてもほっとしました。なぜかというと、日本では女性らしくいられるからです。それまでは気が付かなかったのですが、スウェーデンにいると常の男と女が競争しています。でも、男と女は同じことを同じようにするというのは平等ではないと私が思っています。人間は皆対等であると私が思っていますが、その意味は自分らしい人生を生きるということです。人間としての価値は皆同じですが生き方は皆それぞれ違います。ですから、対等というのは周りと同じことをするということではありません。男女が家庭を作ったら、その家庭はユニークであるはずですよね。二人の人間が一緒になって、その二人の人間にあったような家庭を作ればいいわけです。とても簡単な話です。もし、そのどちらかが、相手を無理ありに縛り付けたり、相手の意思に違反しているルールなどを決めたりするとそれは対等や平等とは言えないです。しかし、夫婦二人が決めた仕事の分担などがそれぞれが納得し、自分らしく生きていけるならそれは対等と平等だと言えると思います。
しかし、残念ながらスウェーデンの場合は、女が常に「戦いモード」に入ってしまっています。家事は必ず半分半分に分ける、保育園の送り迎えも半分半分など、とても無理して、全てを半分半分に分けよとしています。もっと自然体を保って、向いている方がやればいいとか自然のながれにそってやっていけば楽になるのにな、とよく思います。一つの例で言いますと、10年ほど前に主人はまだ道場をやっていなくて、大工をやっていたころ、私は毎朝起きてお弁当を作っていました。それを聞いたスウェーデンの友達が「ええ!!自分の弁当は自分で作らないの!」ととても驚いていました。うちにとってそれは自然だったし、考えたこともなかったが、スウェーデン人が「自分のことを自分でやるべき」という考えが強いです。その考えがあるから離婚率もとても高いでしょう。女性は男性と全く同じように仕事をこなすというより、女性は女性として仕事をこなしていた方がいいと思います。男性と同じようになるのを目指している女性は結局男性が”上”だと認めてしまいますよね?そうではなく、女性であることを誇りに思って、男性が持ってない部分を生かして強く生きた方がよくないですか?スウェーデンの元平等大臣(スウェーデンでは大臣の役職に「平等大臣」というのもあります)が育児休暇についての改善を提案しました。その内容は15ヶ月の育児休暇を強制的に女性と男性が半分ずつ(7ヶ月ぐらいずつ)を取らなければならないようにした方がいいという提案を出しました!これは民主国家がやることかな?!どんなに頑張っても男性は母乳を与えることはできません、そして、それぞれの家庭事情がありますから、もちろん育児休暇の取り方はそれぞれの家庭で決めるべきです。もちろん、この提案が通らなかったのですが、このような案が出ること事態はまだまだスウェーデンの女性が平等の意味が分かってないな、と思いますよ!

2006年2月18日(土)
保育参観日

今日は保育参観日でした。4歳の娘がとても喜んでいました。他の子供たちもお母さんが来ると本当にうれしそうな顔をしています (お父さんで参加する方はいませんでしたが、、、)一緒に散歩をしたら、牛乳パックなどで製作をしました。保育参観の時、私が大体終わったら子供を預けて仕事にもどりますが、今日はお昼を食べないでそのまま一緒に帰りました。娘が保育園大好きですが、やはり私と一緒に皆より早く帰れるととてもうれしかったようです。うちは娘二人とも8ヶ月から保育園に預けています。私も娘も保育園が大好きです。家では出来ないことを保育園で遊んだりしていますし、子供にとって毎日学ぶことがいっぱいです。お友達との付き合い方、自分のことは自分でする、下の子供たちの面倒を見るなどなど。また、私の場合は日本語は大丈夫でも、子供の歌やいろいろな遊びはあまり知らないから、そういうものは保育園で覚えることができ、とても助かりました。今だに、子供を保育園に行かすのがかわいそうだと思っている方が多いようですが、そんなことはありませんよ!親は子供と離れる時間も必要だと思いまよす。長女を初めて保育園に預けたときはやっぱりさびしかったです、でも昼間は一緒にいられない分、お迎えの時間が近づいて来ると何かわくわくし、とても楽しみにします。また、一緒にいる時間が短くなった分、その時間を大切するようになりました。でもそれより、いくら子供が可愛くても、やはり自分の時間が欲しいですよね、そして、子供から離れて、仕事をするのは自分自身にとってとても大事なことです。子供が産まれるまでは普通に仕事をし、いろいろな友達がいたのに、子供が生まれたら、子供や他のお母さんとしか付き合わなくなってしまうことが多いです。そうすると自分がどんどん社会から離れてしまうような気がします。お母さん同士ですと話題はどうしても子供中心になってしまいます。ですから、仕事を続けるようによって、自分は常に社会とかかわりを持って、社会の一員であることを実感できると思います。もちろん人それぞれの考えはありますが、せめて私にとってそしてうちの家族にとって、私が出産後仕事を続けたことは本当によかったと思います。子育てでストレスを感じている方は保育園に子供が入らなくても時々子供を預けて(有料託児所でも良いと思います)、自分のことだけを考える時間を作った方がいいと思います。たとえば、周りから(特に姑など)いろいろを言われても、まず自分のことを大事にしないと子供や家族のことも大事に出来ませんから、そういう話や批判には耳を向かない方がいいと思います。

2006年2月16日(木)
勘違いしている男達

今は共働きの夫婦がどんどん増えています。その理由はやはり女性は自分の力もっと試したいのが一つですが、経済的に一人の給料だけで生活するのが難しくなって来たのも一つの理由ではあると思います。スウェーデンの場合はほとんどの人は共働きです、「専業主婦はいない国」だと言われています。しかし、専業主婦がいないと言っても、子供を生んでも働き続けられる環境が出来ているからそうは言えると思いますよ。子供を生んでから、正社員としては残っても、時間をたとえば50%などにする人も少なくないです。また、スウェーデン女性は全員働きたいということでもない、やはり子供が小さいうち家にいたい人も多いですが、経済的にはそれが不可能です。物価が高く、税金が高く、平均給料が比較的に低い国ですから、二人の収入がないと生活が成り立たないのも現実です。

基本的には共働きかそうでないかは夫婦二人の問題ですから、他人が口出すことはないですが、日本では女性側が仕事をしたくてもそれを許さない男が多すぎる!。今の時代ではそういう男がいないかと思ったのですが、意外といますよ!また、そういう男って大体稼ぎもよくないですよ!また年齢も30代で若いです!!信じられませんね。何かの夢を見ているのでしょう。子供が学校から帰って来たら、お母さんが笑顔で「お帰り」と迎えて欲しい、自分が仕事から帰って来たら妻が笑顔で「お帰り!」と迎えて欲しいようですが、、、まず天使のような女性はいませんよ!毎日子供と旦那のためだけ生きていて、いつも穏やかでニコニコしている女性はほとんどいないでしょう。(なかにはいるでしょうが、少ないと思います)。少なくても私がそんなことをやっていたら、ストレスがたまるでしょう。子供が学校から帰って来て、誰もいないとかわいそうかな?私はそう思えません。低学年の場合は学童がありますし、高学年になるとどちらにしても子供が学校から帰ってきてから友達と遊びに行きます。お母さんがいるかいないかほとんど気が付かないですよ。日本の男も夜まで仕事(?)をしているし、、、じゃあ、母親や妻?子供や旦那をずって家で待っていればいいの?そういう考えをする男は女性のことをどう思っているのかな?女性だから家事が好きとは限らないし、やらなければいけないからやっている人が多いですよ!そこを勘違いして欲しくないですよ。もちろん、好きで専業主婦をやっている女性もいますよ!それはそれですばらしいですし、否定はしませんが、働きたくても旦那の反対があるから働けない女性が多いです。そういう女性はストレスがたまって、子供の虐待、うつ病などにつながってしまいます。夫婦はお互いを持って自由にしてあげないと長い結婚生活は出来ないと思いますよ、また、偏った理想像を捨てた方がいいですよ!家族が全員しっかり自立することが大切です。それが、子供たちにも良い影響を与えると思います。
子供にとって一番大事なのは愛情ですよ!そして、その愛情はお母さんからだけでないく、お父さんからの愛情も大事です。ですから、お母さんが子供のため家にいた方がいいというより、男は仕事から早く帰ってきて、家族と一緒に時間をすごすことが大事ですよ。お母さんはずっと家にいて、ストレスがたまっていて、お父さんはほとんど家にいない、誰が子供と向き合って愛情を与えるのでしょうか?子供にとって父親の存在はとても大事だと思います。だから、変な勘違いをしている男の皆さんはもう考え方を変えないと熟年離婚が待っているかも知れませんよ!

2006年2月15日(水)
塾は本当に必要なのか?

私はスウェーデン育ちですので、塾に通ったことはもちろんありません。スウェーデンの子供たちは学校だけでの勉強をしています。学校だけの勉強でも立派な社会人になって行きますよ。(もちろんスウェーデンの教育にもいろいろな問題はありますが、それについては別の時取り上げます)習い事は日本の子供たちと同じようにスポーツなどをもちろんやっています、が勉強は学校のみということです。
うちは空手道場をやっていますから、多くの子供たちを預かっています。子供たちは厳しい雰囲気の中での練習と稽古を本当に頑張っています。その中で学校や他のところで得ることが出来ないものを学んでいます。しかし、残念ながら、多くの子供たちは小学生の時は頑張っても、中学校、高校になると「塾」や「受験」の理由とやめてしまう場合が多いです。本来は思春期に入って、精神的に不安定になりやすい時期ですから、その時こそ空手を続けて欲しいと思っていますが、本人は周りからのプレシャーと親の期待もあると思いますから、続ける自信はなく、やめてしまいます。大きいな問題は学校にもあると思います(塾に行かないと入りたい学校に入れないという現象)しかし、親にも問題があるのではないかと思います。まず、大人になって行くためには学問の勉強だけでは困ります!勉強しか知らない子供は社会人としてやって行けると私が思えません。社会に出たら、人間関係がまず一番大事だと思いますよ、でも今の子供たちはいつそれを学ぶことができるのでしょうか?学校が終わって、すぐ塾へ行って、もちろんそこにはお友達がいっぱいいて、楽しいこともあるでしょうけれども、子供たちが自由に遊ぶ中でで学ぶことが多いです。またスポーツなどをやって学ぶこともとても多いです。しかし、親がそのチャンスを子供たちから奪い取っているわけですよね。昨日、1年生の長女が学校終わって、友達と遊びに行って、帰ってきたら元気がなかったから、話を聞いたら、友達ともめたようですが、そういう経験がとても大事です。長女も私と長く話しをして、すっくりした見たいです。今日はきっとその友達と仲良く遊ぶと思います。そういう経験をいっぱいして行かないと大人にはなれないと思います。しかし、小学校後半、中学校になるとほとんど勉強しかやらない、他人とのかかわりは学校、塾という場所に限られてきます。また母親が子供のためだと思って、大事に大事育てよと思って、「あなたは勉強だけを考えればいいの」と子供のために思って言っている母親も少なくはないと思いますが、それは逆効果でしょう。自分のことは自分でやる、小さい時からは家の手伝いなどをさせるべきですし、いつも母親がやってあげるのではなく、家族全員が協力し合って、家のことをやるべきだと思います。「お母さんのお手伝い」ではなく、皆が気持ちよく暮らしていけるため、皆がやるという考えは必要でしょう。



スポーツと勉強を両立できないということは絶対ありえないと思いますよ。だらだら毎日勉強するより、子供たちの集中力を高めてあげた方がいいです。何年前にスウェーデンである調査によるとスポーツをやっている子供の方が基本的に勉強もできるという結果が出ましたがが、その通りだと思います。集中力が身に付いてくるからだと思います。親としてはもちろん子供が将来、安定な仕事について、充実した人生を送って欲しいと思うのも当たり前ですし、子供を一番いい状態で社会に送り出すのも親の義務ではあると私が思っていますが、勉強しか知らない人間は立派な人間にはなれないでしょう。



最近さまざまな事件が起こっています。塾の先生が生徒を殺したという事件もありましたよね?その時、テレビを見たら、塾も安全ではないなら、子供たちにとって安全な場所はどこなんでしょう?などの議論がいっぱいされましたが、何か論点がずれているような気がします。メディアの情報によるとその塾の先生も勉強しかやって来てない人だそうです。そこが問題ですよ!「まず勉強」という環境の中で育つと他人とのかかわりが少なくなって、他人との付き合い方が下手になって、どうやって人の向かい合って行けばいいのかが分からない。今の社会はそういう人間をいっぱい作っています、その責任は私達大人にありますよ!勉強することはいいことですよ!塾に行くな、とも言いませんが、塾に行っても今までやって来たスポーツや他の習い事は回数を減らしても続けるべきですし、家のことは母親がすべてやるのではなく、きちんと子供に手伝わせるべきですし、友達と自由の遊べる時間も必要ですし。こういう環境を作ってあげないと今の子供たちはだめになりますよ。どう考えても小学生の子供が一日学校へ行って、学校が終わったらよるの9時、10時まで塾言って、夕ご飯はお弁当、という生活は不自然ですよ!それを気が付かない親が信じられないですよ。子供は子供らしい生活をして行かないと大人にはなれませんよ!うちの道場に通っている子供たちはとても生き生きしていますよ!しかし塾に行くためやめた子と会うと、その生き生きした表情が顔から消えてしまったことが多いです、それを見るのがとても悲しいです。親が気が付かないのかな?と思ってしまいます。塾や勉強のため今は週3回空手をやって子がやめるのではなく、週1回に減らせば十分両立できますよ。逆に本人にとってその方が絶対に良いと思いますよ。私達親は責任が重いですよ!偏った人間、性格が曲がった人間を作っては行けません。学校にクレームを言う前にまずは親ですよ!親の考えが変わらない限り、これから、さまざまな悲しい事件が起こるでしょう。
2006年2月14日(火)
少子化問題

最近の日本は少子化問題で悩んでいるらしいです。しかし、テレビなどを見ているといつも論点がずれているような気がします。女性が子育てをしやすいように保育園などを充実させる、また保育時間を長くするなどの話をよく聞きますが、「女性が」ではなく、親、つまり夫婦が子育てをしやすい環境を作らなければならないと思います。今の時代、子育ては女性がやる、という考え方事態があまりにも古くて、通用しないことを政治家ももうそろそろ分からなければならないと思います。しかし、残念ながら、日本では国会議員の多くが男性で、また年齢が高いから、自分達は一切子育てにかかわったことのない方が多いようです。ですから、そういう方から良いアイデアが出るはずありません。
少子化問題を解決するためにさまざまなレベルでの努力が必要だと思います。社会的な政策ももちろんその一つですが、まず男性の意識が変わらないと無理でしょう。子育ては妻任せではなく、二人で楽しんでやって行くという意識改革が必要でしょう。もちろん、そのためには今のような日本のサラリーマンの働き方では不可能です。まずは残業を最低限にすること。それを実行するためには男性だけでなく、会社経営側も変わらないと行けないですよね。一日8時間集中して働く、そして仕事が終わったら家族のもとへ帰るという基本的な生活パターンを作らなければ、この問題は悪化するだけでしょう。「そんなことをしたら、会社がつぶれる」と経営側が言うでしょうが、それは違うと私が思いますよ、スウェーデンや他国では実行しているから、日本も出来ないはずはありませんよ!
これからの時代は共働きの夫婦が増えると思いますが、共働きと子育てを両立させるためにはやはり二人が協力し合わなければいけません、ですから、8時間労働をまず確実に実行して行くことだと思います。

ただし、それ以外にも壁はいくつかあるでしょう、金銭的は問題は大きいでしょう。スウェーデンの場合は収入関係なく、18まではすべての子供に児童手当が与えられます。月に一万円ぐらいの金額ですから、子供が3人いたら、児童手当は大きいです。

日本の一番の問題は教育費でしょう。スウェーデンでは大学を含めて学費は一切かからないから、子供が多いといい教育受けさせることが出来ないということは一切ありません。また、日本の場合は大学はもちろんかかりますが、塾もとても高いですよね?ですから、少子化問題を本当に解決したいなら、学校を見直さないと行けないでしょう。つまり、塾には行かなくても学校で十分な教育を受けられるようにしないといけない。(教育問題については別の機会に書くつもりですが)。

今は将来への不安が大きいから、子供をたくさん生むと責任を持って大学まで行かせてあげられるかどうかが分からないから、子供を少ない方がいいと思っている方は少なくないでしょう。

それ以外にも女性に対しての精神的なサポートや出産後のフローなども今より充実させなければならないでしょう。しかし、男性ももっと子育てにかかわるようになれば、女性の精神的な負担も少しでも楽になるから、育児ノイローゼなどならなくても済む女性はいるでしょう。

ですから、少子化問題は簡単に解決できる問題ではないが、政治的なレベル、社会的なレベル、企業レベル、個人レベルでさまざまなところの改善はないと数字があがらないでしょう。スウェーデンも数年前まで日本と同じ数字で困っていましたが、ここ数年やっと出生率が上がりました。それはやはり、手当て、育児休暇などが充実していますから、安心して子供を生むことができます。スウェーデンでは15ヶ月までの育児休暇を取ることが出来ます。そのうちの3ヶ月が男性の方が取らないと行けません。男性が育児休暇を取らなければ12ヶ月までしか取れません。もちろんその間は給料もある程度出ますし(給料の60%〜80%です)、そして8歳まで育児休暇を分けて取れることも出来ます。また別に子供が12歳まで子供が病気なった時、休みを取ることも出来ます。ですから、このような制度があれば、子育ては経済的な負担ではなく、とても楽しいことになります。
また、育児休暇を取る男性が毎年増えていますから、昼間スウェーデンの町を歩くとベビーカーを引いて、喫茶店に入るパパ達のグループがとても多いです。育児休暇を取ってよかったと言っている男性もとても多いですよ!
(この問題についてはまだまだ書き足りていませんので、続きあり、、、、)

2006年2月13日
カラテエクササイズ

今日はカラテエクササイズの日でした。先週は寒かったし、風やインフルエンザも流行っているせいか一人しか来なかったのですが、今週は体験の一人を含めて5人が参加しました。今日のレッスンでは初めてダンベルを使っていましたが、かなり効果的だったようです!皆さんがいつもより汗を流したような気がします。でも、汗をかきながらでも全員はずっと笑顔で練習していますから、とても気持ちいいですよね!サンドバッグをたたいたり、ミットを蹴ったり、バランスボールの運動をしている時でも、とても元気よくやっています。来週皆さんに会えるのが楽しみです!

2006年2月9日(木)
スウェーデンでの有名な日本レストラン

スウェーデンの首都ストックホルムから600キロ北に行くとOstersund(オステルスンド)という町にたどりつきます。Ostersundはイェムトランド県の県庁ではありますが、人口は5万人ぐらいしかいません。オステルスンドから20キロ離れてところにはヨーロッパで一番おいしいと言われている日本レストランがあります。周りには何もありません、レストランの一軒家のみ、あとは森、森また森だけです。そのレストランを経営しているのはもちろん日本人です、竹内つかささんです。スウェーデンではTsukasaという名前で親しまれている方です。レストランの名前はMikadoです。スウェーデンに行く日本人でも是非このレストランで食べてみてください!完全予約制ですが、とてもおいしくて、そしてと〜ても美しい料理が出されています。その美しさでスウェーデン人だけでなく、ヨーロッパから食べに来る人が大勢います。このようにとんでもない田舎に一人の日本人が頑張っているのを是非皆さんに知っていただきたいです! www.mikadosweden.com

2006年2月8日(水)
投票権

昨日の話の続きになりますが、私はやはり外国人であっても、日本に住んでいて、日本国民と同じ義務を果たしているのに、日本国民と同じ権利はないということはどうしても納得できません。もちろん、日本国籍に帰化すれば、”日本人”になりますから、投票権なども得ることはできますが、私はこれからおそらく死ぬまで日本にいると思いますが、それでもスウェーデン人であることを誇りに思っていますし、スウェーデンの文化、ルーツを大切にしたいです。子供たちもやはり日本人とスウェーデン人の両方ですから、ちゃんとスウェーデンのことも分かってもらいたいと思っています。日本の場合は片親が日本人で片親が外国人の場合、20歳まで二重国籍が認められていますが、20歳になったらどちらかを選らばなければなりません。スウェーデンの場合は年齢関係なく、二重国籍が認められています。たとえば、日本人がスウェーデンに引越したら、日本の法律さえ二重国籍を認めているなら、スウェーデンでは全く問題ないです。同じように私の場合、日本の法律で認められたら、日本国籍を取得したとしてもスウェーデン国籍は変わらぬ残ります。しかし、残念ながら日本では二重国籍が認めれていません。ですから、スウェーデンの場合は二重国籍さえ取得すれば、投票権を得ることが出来るわけです。また、スウェーデン国籍でなくても3年間スウェーデンに住んでいる方なら、市町村レベルの選挙への投票権はあります。日本に住んでいて、不満は本当に少ないです、逆にスウェーデンよりいいところがいっぱいあると思っていますが、選挙権に関してはやはりどうしても納得できません。自分が住んでいる国をよくして行きたいと思うのは当然だと思います、でも自分には投票できないということは未成年と同じようなレベルに扱いされ、とてもとても納得できません。皆さんはどう思いますか?

2006年2月7日(火)
立川青木市長とふれあいトーク

今日は立川の多文化協会が企画された外国人と市長のふれあいトークに参加させていただきました。
立川に住んでよかったこと、悪かったことなどを話してほしいという内容でした。もちろん青木市長とお会いするのは
初めてでした、とても良い印象を持ちました。
私は17年も日本にいますし、‘外国人‘であることも全く気にしていません。うちの子供たちもお母さんが外国人だと分かっているのかな?と思う時があります。そとで外国人を見た時4歳の娘が‘ママ、ママ見て見て!!英語人だ!‘と興奮して声を出していることが多いです。
一つだけ外国人として不満の事があります、それは永住権を得た私たちには日本国民と同じ義務はもちろんあります(税金など)でも、国民にとって一番大事な権利である投票権、はありません、、、それを何とかしてもらいたいということを今日話しさせていただきました。それ以外は教育などの話もでましたが、今日は話ができなかったのですが、教育、少子化、女性の社会進出について私は言いたいことがいっぱいあります。これから、この日記で少しずつお話していきたいと思っています!この日記を読んだ方も是非ご意見をください!

2006年2月6日(月)
アイデアブック

あなたは毎日新しいアイデアを考えていますか?あなたは自分が創造力のある人だと思っていますか?アイデアブックを読んで、いかに自分は枠にはまった考えしかしないということがよく分かりました。でも、その枠から離れて、自分のユーニックなアイデアをどんどん出す方法はありますよ!まずはアイデアブックを読んでみてください!アイデアブックの構成はまたとても面白く、半分はアイデア、創造力などについてさまざまなエピソードが書いてあります、残りの半分は白いページとなっています。その白いページにはその場で思い浮かんだアイデアをメモするためにあります。ですから、この本は読んでまた人に貸す本ではなく、自分のメモ帳代わりとして常に持ち歩く本です。ある会社の社員全員がこのアイデアブックを持ち歩いているなら、その会社にはすばらしいアイデアがうまれるでしょう!4月の新入社員には是非このアイデアブックを与えてください!
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日記はなるべく毎日更新し行きたいと思っていますので是非読んでください!尚、文法的な間違いや漢字
の間違いなどいろいろあるかと思いますが、許してくださいね!私にとって、日本語の勉強は永遠のテーマです。

この日記はYahooのブログにも載せています:http://blogs.yahoo.co.jp/ulrikayui
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日記、2006年2月