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日記はなるべく毎日更新し行きたいと思っていますので是非読んでください!尚、文法的な間違いや漢字
の間違いなどいろいろあるかと思いますが、許してくださいね!私にとって、日本語の勉強は永遠のテーマです。

この日記はYahooのブログにも載せています:http://blogs.yahoo.co.jp/ulrikayui
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2006年4月28日(金)
高齢者に選択の自由を与えるべき

今日はとても良い一日でした!
家の近くには福祉施設、至誠ホームという老人福祉施設がありますが、今日はその施設の見学に行って来ました。

私がいつもスウェーデンの福祉を日本人に伝えるという立場ですが、日本の福祉について自分の知識は?と考えて見たら、十分ではないという答えが出ました。至誠ホームが近くにあるということを以前から知っていましたが、詳しいことは何も知りませんでした。数日前に「是非見学をさせていただきたい」という突然のお電話を入れたら、急で、私のことをまったく知らないのに施設が気持ちよく見学にOKを出してくれました。


スウェーデンの福祉がすばらしいと言われていますが、日本にもすばらしい福祉があります!今日はその一例を見ることが出来ました。至誠ホームはと〜ても暖かくて、明るい施設です。特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウスなどさまざまなニーズに応じた住まいを提供している施設です。(詳しいことは至誠ホームのHPを見てください!http://www.shisei.or.jp))。

入居者の方と会うことも出来ました。86歳のおばあちゃんの部屋がとてもきれいでした!本当に素敵なおばあちゃんでした、年齢を聞いてびっくり!70代だと思っていました、、
至誠ホームのケアハウスに入ってから3年が経ちましたが、自分の人生の中で今が一番幸せだと話してくれました!

施設関係者と福祉全般についていろいろとお話をしましたが、スウェーデンでは1992年福祉改革法、「Adel改革法」ができました。その内容は施設をなるべく無くして、在宅介護を主な介護方法に変更するという内容です。それから14年が経ちましたが年をとっても、住み慣れた家にずっと残るのが一番幸せだ、という考えに疑問を感じます。確かに、そう思う人もいっぱいいます。そして、そう思う人がずっと自分の家に住めるような社会であって欲しいです。しかし、一人暮らしがしたくない、さびしいと思っている方も実際にいます。

老人ホームなどのようなところに暮らした方が友達も出来るし、スタッフもいつもいますし、安心して、楽しく暮らせる場合もあります。でも、今のスウェーデンでは、老人ホームがほとんどありませんし、施設に入りたくても入れないという状況です。施設が少なくなっていますから、寝たきり状態に近い方でさえ施設には入れないというのが現状です。

人間は皆違うから、皆それぞれの夢や希望があると思います。この問題は簡単に解決できないと思います。
しかし、今言えるのは、どこの国関係なく自分の国をずっと支えて来た人たちが年を取ったら、せめて、どういう生活をしたいのか、その選択肢を与えて欲しいと思います。つまり、在宅が良いと思っている人は在宅、老人ホームが良いと思っている人は老人ホームということです。スウェーデンみたいにいきなり老人ホームを無くして、国が勝手に「在宅が一番幸せだ!」と決め付けるのではなく、選択の自由を人に与えるべきだと思います。国を作り上げて、税金をずっと払って来た方には選択の自由という権利を与えるのが当然です。

2006年4月27日(木)
何で里帰りするの??
日本では出産のとき、里帰りする習慣がありますが、私から見たら不思議な習慣です。子供が生まれるまでは夫婦二人の生活で、子供が生まれたことによって、新しい家族構成の生活がスタートをします。また、初めて「お母さん」と「お父さん」になるわけですから、最初から家族3人だけでその新しい生活をスタートすべきだと私が考えています。

出産後は体が疲れているかも知れませんが、病気ではないので、家に帰って、赤ちゃんのことや家事などは普通にこなせるはずですし、夫もいるわけですから、二人で協力し合って行けばいいと思います。また、お父さんになった男性が最初の一ヶ月、自分の子供に会えないのはとても不自然だと思います。初めての子供で、その赤ちゃんの毎日の成長を見るのがとても楽しいです。親はいきなり親になるわけでもありませんから、生まれた時から少しずつ親としての自覚が出て来ると思います。しかし、女性が里帰りをしたら、男性は親としてのスタートが1ヶ月の出遅れになってしまいます。

子供が出来た喜びは自分の母親ではなく、自分の夫と分け合いたいと思いませんか?

日本の場合はスウェーデンみたいに、男性が出産の際、2週間の休みを取るのが無理かも知れませんが、せめて、出産後は早く帰って、自分の家族と一緒に時間を過ごして、妻と二人で子供のことや家のことをやれば、里帰りすることは必要ないと思います。

私の場合は日本で出産をしていますから、里帰りはもちろん不可能ですが、可能であったとしても、そんなことを考えることもしなかったでしょう。子供ができたら、夫、子供と3人の家族なんだから、自分達が自分達のペースでやっていかなければならないと思います。

出産後、精神的に不安定などの女性もいますが、母親ではなく、夫の出番ですよ!夫がそばにいて、手助けをしなければならないのに、自分の実家に帰って、お母さんに甘えるのはどうかな?と思います。

私が出産し、退院したら、(5日間の入院)赤ちゃんを連れて、スーパーへ買い物に行ったりなどの普通に生活を始めたが、その時、スーパーで知らないおばあさんに怒られました!「こんな小さい赤ちゃんをスーパーに連れて行くなんて!あぶないわよ!」、、、とても驚きました。また、主人のお母さんに「最初の3ヶ月は赤ちゃんを外に連れて行かない方がいい」などのようなことを言われた覚えがあります。

もちろん生まれたばかりの赤ちゃんをいろいろなところに連れて行きすぎのはよくないかも知れませんが、買い物などの普通の生活をするための外出は全く問題ないです。

大切なのは、家族として、協力し合って、自分達の生活を確立して行くことだと思います。その方が男性が母親の大変さや楽しさを理解するようになるし、家族のつながりも深くなると思います。その生活が安定したら、おばあちゃんやおじいちゃんや周りからのアドバイスや手助けをしてもらいながらやって行けばいいのではないかと思います。

2006年4月25日(火)
日本のガソリンスタンド

ガソリンスタンドで車拭いたり、ごみ捨ててもらったり、帰りは出やすいようにしてくれるなどのサービスを受けられるのは日本だけでしょう。少なくてもスウェーデンではありえないです。

スウェーデンではセルフサービスしかないし、ガソリンスタンドで働いている人は車のこと全く知らないです、ガソリンスタンドにはコンビニエンスストアのようなお店がありますから、店員もコンビニエンスストアの店員だけです。

数年前にスウェーデンに帰った時、車のバッテリランプが点滅をしました、車のことについて何も知らない私が急いでガソリンスタンドに入って「バッテリのランプが点滅していますが!、、」と言ったら店員が「あぁそうですか、大変ですね、、」と言って動こうとしませんでした。日本のサービスになれてしまった私が、店員がすぐ出てきて何とかしてくれると思っていたので、もう一度「そう、大変です!!、、」と言って、来るのを待っていたら、「まぁ、車を止めるときは坂道の方がいいかも、、、」と店員が言って、もちろん動こうとしませんでした。「???!!!」といったいどういうことだ!と私が思いました。「バッテリのランプが点滅をしていますから、見ていただけませんか?」とはっきり聞いたら、店員が笑って「こちらはガソリンスタンドだからそんなことはしませんよ、車修理のお店に行かないと、、、、」

やっぱり日本に長くいると日本で受けているサービスが当たり前だと思ってしまいますが、他の国に行ったら当たり前ではないですね、、スウェーデンに行く時はいつもいらいらします。

日本で受けているサービス、そのサービスを行っている方の親切さと丁寧さに対してもっと感謝しないとね!


2006年4月21日(金)
夏休みはスウェーデンで乗馬留学!

昨日、提携している旅行代理店(日本トラベル)との打ち合わせがありました。
いろいろと楽しい話ができました!

夏や他のツアー企画についての打ち合わせでした。

私が今一番お楽しみにしているのが夏休みの間の「短期間乗馬留学」の企画です。スウェーデンのイェムトランド県にある乗馬専門学校があります。冬の間は高校のフリースクールとして機能していますが、夏休みの間は乗馬セミナーやキャンプをやっています。イェムトランド県はと〜ても素敵な場所です。スウェーデンの真ん中にあって、人口が少ないので湖と豊かな自然に囲まれています。

短期乗馬留学のツアーは11日間のツアーで、何百年の歴史を持つファームにお泊りいただけます。(下記の写真)。近くには県庁であるオステルスンド市がありますので、ショッピングなどもお楽しみすることが出来ます。親子でのご参加が楽しいでしょう!

スウェーデンの夏休みは6月10ごろから8月末ですので、日本からのツアーはこの期間内でしたら受け入れることが可能です。6月と7月は白夜なので、とても素敵な体験ができます!このツアーに関しては乗馬体験が全くなくても参加ができますし、乗馬以外に観光なども考えています!ツアー内容がはっきりと決まったらHPに載せますので、是非見てください!


乗馬関連のツアー以外にもスウェーデンの白夜と自然を体験するツアーがあります!
お問い合わせください。



2006年4月20日(木)
なぜ女性の給料が安いの?

男女関係なく、社会人になって初めて仕事をし自分のお金を稼ぐことになります。大人ですから、もらった給料で自分の生活基盤を作るのが普通だと思います。しかし、多くの日本の中小企業の場合、女性に支払いしている給料の額では一人暮らしは無理です。もちろん、仕事の内容で給料の変動があって当たり前ですし、新入社員の場合は男女関係なく給料が少ないのも当たり前だと思います。しかし、なぜか女性の給料だけがさらに安いように思います。(私が見た企業の場合ですが、、、)

女性は実家で暮らしているか結婚しているから自分ひとりで生活できるほどの給料を与える必要はないという考え方があるのではないでしょうか?そういう考え方であると認める経営者はいないかも知れませんが、絶対に給料設定の裏にはそのような考えが働いていると思います。
もちろん、それは間違っています。一人前の仕事をしているなら当然一人前の給料をもらうべきです。一人暮らし、実家暮らし、結婚など私生活の状況は給料と全く関係ありません。その人がこなしている仕事に対して、生活できるぐらい最低限の給料を払うべきだと思います。

経営者にこのような話をしたら、「男女関係なく、仕事内容で給料を決めている」と言うでしょうが、それは違います。私が見た女性のなかでは、責任が重く、時間の長いを仕事をこなし、男性の同僚と仕事の内容がほとんど変わらないのに、男性の方が給料が上だというケースが多いです。それって、女をバカにしすぎではないですか?


私はこのような男女不平等があってはならないと思いますが、女性の皆さんが立ち上がらない限り、この状況が変わらないでしょう、、、、
女性が立ち上がらないのはなぜでしょうか?「何を言っても変わらない」「どうせ、そのうち結婚して、仕事をやめる」「今は実家で暮らしているから、給料は自分の小遣いだから足りている」「給料が上がったら仕事をもっと一生懸命にやらないといけないから、今の方が気楽でいい」 というような考えがあるのでしょうか???

企業にとって女性社員は何でしょう?安い給料でまじめに仕事をしていて、文句も言わない、とても便利な存在なのでしょうか?


前日書いた車椅子の子供達についてですが、いろいろな方から情報をいただきました。
立川市では、普通の学校にでも車椅子の子供が通うことが出来るらしいです。
その子供には「介助員」のような方もつくらしいです。
他の方からは普通学校に介助員がつくのがとても難しいという話もありましたから、やはり市によって状況がかなり違うのでしょうか?
情報ありがとうございました!これからもいろいろと調べておきます!



2006年4月17日(月)
車椅子の子供達はどこの学校に通っているの?

昨日、空手の大会がありました。うちの支部から37人ぐらいの子供達と大人が出場し、皆がよく頑張りました!うちの女子部の中学生の女の子が試合の途中にケガをし、医者の判断で病院に運ばれるようになってしまいました。腰の付け根の部分を痛めたので、もし骨折やヒビが入っていたら当分歩けないだろうという話でした。幸い、骨折でもヒビでもなく、病院から再び会場へ戻り、試合観戦ができました(しばらく松葉杖が必要ですが、、)

その子のお母さんとお話しをして思ったのは、日本で車椅子で生活をしている子供達はどこへ学校に行っているのでしょうか?日本の小・中学校にはエレベーターの設備が基本的にはないですよね。そうすると、生まれたときから歩けない子供あるいは途中で事故などにより、車椅子を使うようになった子供達はどこまでに通っているのでしょう。

スウェーデンでは法律によって、学校で必ずバリアーフリーでないといけないように決まっています。ですから、どこの学校でも必ずエレベータが整備されています。当たり前のように歩ける子供達と歩けない子供達が同じ学校に通っています。足だけでなく、更に思い障害を持っている子供にはパーソナルアシスタントが学校についていきます特別学級などは知的障害などを持っている子供のためにはありますが、身体の障害のみの子供はもちろん普通の学校に通っています。他の子供達と同じ勉強ができるわけですから。

でも考えて見れば、娘の学校には車椅子を使用している子供や先生はいません、、、もし、自分の娘が明日交通事故になって、歩けなくなったら、転校しなければならないのでしょうか?歩けなくなったことというショックの上に、大好きな友達と大好きな学校から離れなければならないのでしょうか?これは大問題だと思います!

体に障害があるだけで、別枠に入れられ、自分が住んでいる地域での学校に通えないのは本当に許せません!前にも書きましたが、娘をインターナショナルスクールに入れなかった理由の一つは、今暮らしている地域の学校に通わせたいということです。自分の家の近くに友達をいっぱい作って、いっぱい遊んでもらいたいと思ったのです。しかし、もし娘が他の子供と違って歩けないという理由だけで近くの学校に通えないのであれば、恐ろしい話だと思います。

私も、昨日、に気が付いたことですので、これからいろいろと調べたいと思いますが、娘の学校は車椅子を必要としている生徒や先生を受け入れることができないと思います。

前日「格差社会をなくするために皆に平等なチャンスを与えることが大事」というようなことについて書きましたが、今の話はまさにそういうことです。歩けないから地元の小学校、中学校に通えないということが本当であれば、日本は皆に平等のチャンスを与えてないということです。日本もこのような違いをなくしていかないと「改革」「格差社会をなくしていく」「福祉社会」などの奇麗事を言えないと思います。収入が違う、生活レベルが違うというような「格差」は問題ではなく、そういう違いはあって当たり前ですが、同じ人間なのに社会から平等扱いされないということが問題です。

(スウェーデンの学校では知的障害以外の子供達が皆同じ学校に通っています。足だけでなく、もっと重度な障害を持っている子供でしたら、学校にパーソナルアシスタントが付いています)

2006年4月13日(木)
保護者会 

昨日は2年生になってから初めての保護者会でした。

今年、担任の先生が変わりました。去年はベテランの女性教員でしたので親としてはとても安心して子供を学校に行かせました。今年の担任は先生になってから2年目で、担任は初めてという若い男性の先生です。

娘の学校では2年生が一クラスだけですから、クラスが変わることありません。新しい先生のことが何も知らなかったのですが、娘からは「とてもやさしい先生で、毎日何回も褒められる」と聞いていました。第一回目の保護者会でしたので、ほとんどのお母さんたちが仕事の都合を付けて出席しました。(お父さんは一人もいませんでした、、、少しさびしいですよね、、)

最初は校長先生と副校長先生の挨拶がありました。校長先生も副校長先生もとても面白くてよい先生です。二人を見ただけで笑いたくなってしまいます(良い意味で、、)。よく学園ドラマに出てくるようなタイプの先生コンビです。やはり校長先生の話は若い担任に対してのお母さん達の不安を少しでも取り除きたいという感じの話でした。とても面白い話しでしたので、お母さん達は大笑い、、自分の番を待っていた担任はどんどん緊張していたでしょう。

校長先生たちのご挨拶が終わったら、担任の先生に校長先生が「頑張ってね!」という一言で教室を去って行きました。そして、23歳の若い男性教員と28人のお母さん達が教室に残りました。

最初は先生がとても緊張していて、なかなか話しがうまく出来ませんでした。やはり、校長先生や他の先生から「お母さん達は怖いよ!」と言われたのかな?と思ってしまいます。

教育方針などについて話をしましたが、それを聞いて、「まだ若いんだな、、」と思いました。やはり理想論に聞こえるような話が多く、とにかく生徒達が全員学校が大好きになって欲しい、そして、皆のペースがそれぞれ違っていても同じ結果を出せるようになって欲しいなどの話でした。そして、基本的には怒らない、まずいっぱい褒めて伸ばしたいという話もありました。先生の熱心さが本当に伝わりました。私は個人的に褒めてばかりもよくないと思いますし、逆に思い切って怒ることが必要な時もあると思います。

しかし、そういうことは先生が子供達と接して行くうち、分かってくるでしょうし、逆に若い先生ですからいっぱい遊んでくれるから子供達には大人気です。ですから、若い先生だからだめとかベテランだからいいということでは全くありません。先生達は皆それぞれの方針があるでしょうし、自分にあっているやり方で子供達と接した方がいいと思います。親は離れたところで見守って行けばいいと思います。

しかし、初めての担任をされる先生ということですから、親として全く不安はないと言うと嘘になります。でも、保護者会に出て先生とお会いして、そして学校のフォローの体制などを見たら、その不安はほぼ消えました。

毎日子供といっぱい話しをして、学校の様子を聞きたいと思っています。また、私は3年生〜6年生の英語ボランティアをやっていますから、学校に時々行きますので、そういう時は娘の教室にも覗きたいなと思います。きっと今年一年間、去年と少し違っていてもとても良い一年になることを期待したいです。


(子供達だけでなく、何かお母さんたちも若い男の先生でとてもニコニコしていて、うれしそうでした、、、、、)

2006年4月12日(水)
減税で生活が楽になる?

最近では減税についての議論が多くなっています。民主党の党首投票前には立候補者それぞれいろいろと話をされたのですが、民主党は税金についての意見は統一しているのでしょうか?消費税を1%に減らすと言っている人もいれば、代表になった小沢さんは消費税を福祉に使うと話をしています。そんな大事なことでさえ意見が食い違っているのであれば、民主党に果たして政権を任せられるのでしょうか?

しかし、それより、税金の使い道や増減についての議論が大事です。今の日本ではスウェーデンと比べて所得税も消費税も圧倒的に少ないです。しかし、国民にとってこれ以上税金上げられると生活が苦しい、ということがよく分かります。でも、税金の無駄使いをなくしても、税金を減らしたらセーフティネットの保障や格差増加に対抗は出来ないと思います。

スウェーデンの場合は税金が高すぎて、税金を引いた後の収入では生活できません。ですから、税金を払った分が手当てとしてもどって来るというおかしい制度になっています。スウェーデンの場合は税金を減らして、国民は自分の給料で(手当てなし)で生活できるようなシステムを作らないとだめだと思います。

しかし、日本の場合は社会保障はまだまだ出来ていないのに、税金を減らしたらます格差が増えるだけです。そして社会保障は出来ないと思います。いくら無駄使いをしていると言っても、それをなくしたから、高齢者福祉、教育、身体障害者への福祉などを充実させることが出来ないと思います。

格差の問題は取り上げられていますが、ある程度の格差があっても仕方がないと思います。基本的には格差があって当たり前だと思います。人間は皆それぞれ違いますから。

しかし、私が前から言っていますが、国民全員に平等なチャンスを与えるべきです。そのチャンスをつかむかつかまないは本人しだいです。でも、今の日本は平等なチャンスさえ与えてないです。家がお金を持っていないと大学いけないなどの現実があります。
また、年を取ったら、お金がないと老人ホームには入れない、身内のいない方、あるいは身内が面倒を見れない方は見捨てられます。それから、障害を持っている方に対しての保障や自立支援はまだまだです。(最近出来た自立支援方で変わるのでしょうか?)いくら自分の子供でも、親は年を取って行きます、ずっと自分の子供を面倒見ていられません。しかし、自分は面倒を見切れなくなったときどうなるんだろう、という不安を持ちながら親がずっと暮らしている状況です。

今日本ですぐ改善して欲しいのはまず:

1.教育 ー 国民全員に平等なチャンスを与えて欲しいです。そのためには教育費を下げなければなりません。そして公立の学校のレベルとステータスをあげなければなりません。

2.高齢者福祉 −子供が親の面倒を見れない時代に入ってきましたから、基礎年金だけでもちゃんと生活が出来るような制度作り(在宅でも老人ホーム・グループホームなどへの入居も含めて)をして欲しい。

3.障害者福祉 −障害を持った方に対してのサポート。スウェーデンみたいなパーソナルア シスタント制度を導入することと成人になったら親元から離れて自立できるようなシステム作りをして欲しい。(一人暮らしができなくてもグループホームなどの形でヘルパーやパーソナルアシスタントで充実をさせること)

税金を増やす必要はないかも知れませんが、減らしたら、このようなことは出来ないのではないでしょうか?

2006年4月10日(月)
マニュアル人間

前日にも書きましたが、テレビでエリートを育てるためのマニュアル本が出版されたそうですが、その本を買う人は何を考えているのでしょうか?

子供は機械ではなく、心を持った人間です、親も機械ではなく、心を持った人間です。心を持った人間同士がマニュアルを通してかかわって行くことが恐ろしいことだと思います。機械を操作するためにはマニュアルが必要です、そのマニュアル通りにすれば、機械も思い通りに動きます。故障した時、マニュアルのトラブルシューティングを読めば、問題解決ができます。それでも直らないのであれば、修理に出すか、新しい機械を買えばいいです。

しかし、子供はマニュアル通りには動きません。壊れても、修理に出すこともできなければ、変わり品もありません。

親と子は心と心でつながっています。人間の心は皆それぞれユニークですので、マニュアルを作ることは不可能です。

多分そのマニュアル本を書いた人は、ガイドラインとして書いたと思います。その通りではなく、子育ての中で参考にしてもらえば、という思いで書いたのではないかと思います。しかし、多くの人は参考ではなく、マニュアル通りに子育てをしようとするのです。そして、子供がそのマニュアルに書いてあるような結果を出さないとき、親がどうしたらいいか分からなくなってしまいます。そこから親子関係が壊れて行くでしょう。

私が始めて妊娠した時、育児書を買って読みました。中にはもちろん参考になるものも多かったです。しかし、育児書は必ず良いとは言えません。子供はそれぞれ体重の増え方、身長の伸び方、初めて歩く年齢、離乳の年齢、などが違います。それがわかっている親なら問題ないのですが、育児に不安を感じている方の多くは育児書の通りに子供が育たないと余計にストレスや不安を感じてしまいます。

長女が2歳半になっても哺乳瓶を手放すことができませんでした。私はそれを気にしなくて、そのうちやめるでしょう、と軽く考えていました。スウェーデンでは3歳、4歳まで哺乳瓶を使う子供がいるのも知っていました。しかし、検診に行ったとき、怒られました。「2歳半でまだ哺乳瓶を使うのはよくない!
虫歯になるよ!すぐやめさせないと、、、」と言われました。もちろん、私は「言われたとおり」にしませんでした。そのうち娘が自然と哺乳瓶をやめるようになりました。でも、「マニュアルが大切だ」という環境で育てられたお母さんでしたら、そこで無理やりやめさせようとすると親も子もストレスがたまるだけです。

今の子供達は外であそぶより、ゲームであそんだりすることが多いです。それが問題として取り上げられていることもよくあります。結局機械が友達だという環境の中で育てられていれば、自分も人に対して心を開くことができなくなるでしょう。そうすると自分が子育てをした時、子供とどうやって接して行けばいいのか分かりません。そして、育児書や様々なマニュアルに頼ってしまいます。

本当に危険です。

子育てはいろいろあっていいと思います。完璧な子育てはありません。常に親と子との心同士で通じ合ったりやぶつかり合ったりしながらお互い成長して行けばいいのにマニュアル化をすることによって、不安を感じている親に対してプレシャーを書けるだけです。それぞれの親子の組み合わせは世界その一組しかいませんから、その関係を他人が書いたマニュアルによって、動かせるわけありません。

2006年4月8日(土)
勝ち組って何?
日本ではよく勝ち組、負け組みという単語を使っていますが、いったいどういう基準で人を「勝ち組み」や「負け組み」に分けているのでしょうか?

前日あるテレビ番組で子供を勝ち組、やエリートに育てるためのマニュアル本について報道されました。結局その中では勝ち組=お金持ちという解釈でした?!!!それってあまりにもおかしくありませんか?

まず勝ち組と負け組みに分けること自体がおかしいし、その基準がお金持ちかそうでないという基準もおかしいです。たとえば、お金を重視しないで、家族だけでの幸せ生活を重視する人を考えて見てください、収入は最低限の収入ですが、家族はにぎやかで絆深い家族です、そしてそういう生活を選んだのは自分達です。そういう人は負け組みだと言えますか?あるいは、お金があふれているほどがあるけれども、人間関係は下手で、親から本当の愛情も受けたこともなければ、自分も人を愛したことがないです。そういう人を勝ち組だと言えますか?

最近、人間に差をつけないため、幼稚園、保育園や学校の運動会に一等賞をなくしたところが多いようです。また、発表会などの劇では主役の芝居を取りやめたという話も聞いたことがあります。結局子供の時、「皆が同じ」というメッセージを伝えているが、大人社会に入ったら「お金持ち、つまりエリートでないと負け組みだよ」というメッセージが発信されているわけです。皆さん、それがおかしいと思いませんか?

まず、運動会や発表会には当然一等賞も主役も必要です。人間は皆同じではありません、皆それぞれの能力、才能などが違います。逆に、優勝者や主役をなくすることによって、優勝者や主役が一番いいというメッセージを発信してしまうと思います。優勝できない人、主役になれない人がかわいそうな思いをするからなくしていると思います。しかし、脇役がいなければ芝居は成り立たない、順番をつけないと競技が成り立たないということを教えてあげなければならない。優勝が出来なかったが、自分は精一杯やった、また、今度はもっと頑張ってさらに上を目指すという競争心、向上心を育てるのはとても大事だと思います。教育側からは優勝者や主役ばかりほめて、スポットライトを当てていることが一番いけないです。教育者は一人一人の生徒や子供を周りと比較するのではなく、その子が持った能力で、評価をしてあげて欲しいです。そうすると、リレーは得意ではないけれども、今回はとても頑張って、いつもビリなのに、今回はビリにならなかったということに喜びを感じる子になります。そして得意分野、不得意分野があって当たり前という感覚をつけることが大事です。

社会に出たら、会社には社長がいますが、社員がいなければ会社が成り立たないわけです。会社や社会の中にはいろいろな意味で格差が出ても仕方がないですが、人間としての価値は皆一緒です。お金を持っている人、あるいは勉強が出来た人が他の人より人間として優れているという考えは非常に危険だ思います。

また、そういう人間を育てるためのマニュアルを作った人、そしてそれを取り上げて評価をしているマスコミがいったい何を考えているのでしょうか?機械を操作するためにはマニュアルが必要ですが、人間はマニュアルで操作は出来ません。マスコミもある日は、いろいろな事件を取り上げて「今の社会はどうなっているのだろう」と心配しているのに、次の日は「勝ち組人間を作るためのマニュアル」を取り上げて「すばらしい」というコメントを出しています。

これだけの事件が起きているのに、マスコミ、教育者、親などが何も学んでいないのが本当に怖いです。学ぶべきことを学ばないと社会が変わりません。
2006年4月4日(火)
最近の事件

いろいろな事件が相変わらず続いています。昨日のある情報番組で、15階から子供が投げ捨てられた事件の話が出ました、、コメンテーターの一人が「今安全な場所は本当にないね、、学校、塾、帰り道、そして自分が住んでいるマンションも危ない、、」と話をされましたが、他の方も「そうですね、、防犯カメラも防犯の役割はしてないですね、、犯人を捕まえるためだけに役立つんですよね、、」というような会話がありました。

私が怖いと思っているのはもちろん安全な場所がないのもそうですが、今小学校、中学校に通っている子供達からどんどんこのような恐ろしい犯行を起こす人が出てくると思うと本当に怖いです。でも、社会は今の子供の中からこのような犯罪者を出さないためにどのような努力をしているのでしょうか?何かの対策を考えているのでしょうか?また、テレビでそれについての議論は聞こえないし、親からもそういう話は聞かないです。犯罪を起こしている人は特別な事情があってそうなったと思っている方が多いような気がしますが、そんなことはありません。今の子供達の中から誰が犯罪者になるか分からないです。それが怖いです。立派な人間を育てようとしている親は逆に子供をつぶしているのではないかと思います。そういう子供達から犯罪者が出ても不思議ではありません。

もちろん犯罪の増加の原因は一つだけではありませんし、そういう犯罪を防ぐのは難しいと思います。しかし、一つ共通している状況は、精神的にいっぱいいっぱいになっているということのような気がします。子供が事件を起こした場合は、「親がうるさかった」「学校の先生がうるさかった」「いじめられても誰も助けてくれなかった」、大人が事件を起こしたときもやはり、リストラ、社会に対しての不安などの理由で精神的に不安定になっていることが多いです。


今の子供達や大人を見ていると、皆が忙しすぎていると思います。子供達は学校、塾、習い事で、睡眠時間も十分に取れていません。大人になったら、仕事と残業で、結局休みもほとんどありません。
そのため私は今の日本の社会がどんどんこのような犯罪者を作り出していると思っています、、その社会を変えて行かないと「安全な場所」をもちろん確保出来るわけないです。表面的にはエリートでもいつ切れるか分からないような人間が増える一方です。

スウェーデンにもいろいろな犯罪が増えていますが、日本とは内容が違うと思います。統計や正式なデータはありませんので、確実なことは言えませんが、子供に対しての意味不明な犯罪は日本の方が多いような気がします。日本の場合は最近の事件ばかりではなく、母親が子供を殺したり、真夏、車に置き去りにし、死亡させたりなどの事件もスウェーデンと比べて圧倒的に多いと思います。このような事件も精神的にいっぱいいっぱいという状態から起きてしまうと思います。

でも、今の親は恐ろしい事件のニュースを見ていても、自分の子供のスケジュールを見直そうと思っていないようです、事件を起こした人と自分の子供は関係ないと思っている親はほとんどではないでしょうか?そういう考えは危ないです。自分の子供の今の生活は本当に子供らしいでしょうか?遊ぶ時間はありますか?睡眠時間をちゃんととっていますか?親とのコミュニケーションは取れていますか?

大人も、今の生活でいいですか?夫は毎日残業で子供とは週末しか会えない、有給休暇制度は、あっても取れない、自分が家にいないため、妻の子育てのストレスがたまる一方です、、皆さん、このような生活を続けて、最近のような事件を防ぐことが出来ると思いますか?

2006年4月3日(月)
男性の育児休暇
土曜日の夜、NHKで面白い討論番組がありました。残念ながら途中からしか見ていません。男女平等、少子化、男性の育児休暇などについての議論でした。パネルには男女共同参画担当大臣の猪口さんもいました。一般の方も参加し、意見を述べることができました。

番組では男性の育児休暇を積極的に導入している企業のレポートがありました。結局日本の場合は男性の育児休暇と言っても長くても一ヶ月という程度のものしか取れないところがほとんどです。しかも、育児休暇が取れるか取れないのは企業の方針によるみたいです。その休暇が無給になるのか有給になるのも企業が決めています。そういう形でやっている以上は結局中小企業での男性育児休暇、あるいは女性の出産後の職場復帰が難しいと思います。中小企業にとって、社員が育児休暇で休んだ場合、代わりの人を入れるのも無理ですし、その休暇を有給にするのもとても難しいと思います。

スウェーデンの場合は、会社ではなく、「両親保険」(社会保険の一部)という制度があって、育児休暇中の手当てはそこから支払われています。ですから、会社の方針や考え方は全く関係なく、どんな仕事をしていても、15ヶ月の育児休暇を取る権利があります。また、それは男性か女性のどちらかが取っても構いません。保険からは毎月給料の80%が支払われています。もちろん会社が拒否する権利もありません。会社のとっては一人が休んだ時のために「段取り」はめんどくさいかも知れませんが、それによって損することはありません。

日本も税金の使い方を考えていけば、このよう制度を作ることは可能だと思いますし、ここまで来たら、作らないといけないと思います。

もう一つ番組で気になったことがありますが、2週間の育児休暇を取りたい営業職の男性がいましたが、会社側から2週間もいなくなるとお得意先にご迷惑がかかるという話がでました。確かに日本のサービス精神はスウェーデンと比べて、圧倒的に優れています。やはり他人に対しての気遣いは他の国でなかなか見れないものです。 日本で買い物をしても、レストランに行ってもとても良いサービスを受けられます、客として大事にされて、と〜ても気持ちがいいです。 しかし、2ヶ月ではなく、2週間ですよ!一人の人間が2週間会社から抜けると困るという状況を作るのはどうかなと思います。そういうシステムを改善して行かないと、育児休暇だけではなく、普通の有給休暇でさえ取れないわけです。それを改善しないと今社会に起きているほかの問題(うつ病の増加、ニート、自殺などなど)が解決されないし、逆に増える一歩です。

スウェーデン人のほとんどの人は夏4週間から5週間の有給休暇をまとめて取っています。それで潰れた会社を見たことはありません。そういう休みの間は他の人に仕事を回すし、短期間だけ変わりの人をいれます。その人しかできない仕事なら、一ヶ月待ってもらいます。これはどこの会社でも当たり前ですから、全く問題にはなりません。育児休暇中も同じです、その期間だけ短期間契約で人を雇います。

番組を見ていろいろなことを感じましたが、結局日本はまだまだ根本的なところから変えて行かないと、出生率が上がるところさらに下がるのはないかと思います。

もちろん、男性の育児休暇などが出来たからすぐ出生率が上がるということではありませんが、人に余裕と選択肢を与えることによって、それぞれの家庭は自分達にあったライフスタイルが出来ます。それがとても大事なことだと思います。

スウェーデンの友達の話ですが、彼女が歯医者で、自分のクリニックを持っていますので、いくら制度が優れていると言っても、やはり長期間職場から離れるのは難しいです。ご主人の方が休みやすい仕事ですから、子供3人がいますが、彼女が大体6ヶ月育児休暇をとって、その残りの9ヶ月はご主人という形をとっています。日本の場合はこのような選択肢はありません、相変わらず「男は仕事」「女は家」という固定観念が染み付いています。

男性の育児休暇
最近の事件
勝ち組って何?
マニュアル人間
減税で生活楽になる?
保護者会
車椅子の子供達はどこの学校に通っているの?
なぜ女性の給料が安いの?
夏休みはスウェーデンで乗馬留学!
日本のガソリンスタンド
何で里帰りするの??
高齢者に選択の自由
2006年4月