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日記はなるべく毎日更新し行きたいと思っていますので是非読んでください!尚、文法的な間違いや漢字
の間違いなどいろいろあるかと思いますが、許してくださいね!私にとって、日本語の勉強は永遠のテーマです。

この日記はYahooのブログにも載せています:http://blogs.yahoo.co.jp/ulrikayui
2006年7月4日(火)
日本vsスウェーデン

日本に住んでいて、カルチャーショックというのものをほとんど感じたことがないのですが、時々理解できない習慣や行動などがあります。

スウェーデンだと夏になるとほとんどの人が日焼けをします。黒くなった体がとてもきれいだと皆が思っています。しかし日本の場合は昔から白い肌が美しいと思われています。私が日焼けをしたら、日本の友達に「あぁ、焼けちゃったね、、」と可愛そうに見られているようですが、日焼けをしていなくてスウェーデンに行くと「あぁ!白い!!日焼けサロン行った方がいいんじゃない?」と言われたことがあります。

仕事上でもいろいろと違う習慣が違います、、日本の場合は例えば会議室などに入る時、私は後ろ歩いて入る(それは女だからではなく、メンバーの構成、立場で自然とそうなるのですが、、)などをしていますが、スウェーデンに行った時も自然とそうしてしまうが、そういう時は男性に「どうぞ、どうぞ、先に入って」と言われます。一番困るのがスウェーデンの企業が来日する時、日本人の後ろでスウェーデン人の前、、とかなりめんどくさいです。スウェーデン人から見たら、この行動自体が「女性が男性より下、差別されている」と思われていますから、「よくこんな国に住めるね(差別されながら)」とスウェーデン人の男性に言われます。もちろんそういう時、日本の習慣や考えについて説明はしますが、なかなか理解してもらえません、、、

他にスウェーデン人から見たら理解しにくい日本人の習慣はいっぱいあります、麺類を食べる時の音(スウェーデンでは絶対だめ)、女性が笑う時、手で口を隠す(スウェーデン人から見たら、、どうして??)写真をとられるときは必ず指でピース(スウェーデン人から見たら、少し変)などなど、いっぱいあります。もちろん日本人から見たらスウェーデン人もいろいろと変な行動をとっているでしょうね
、、

2006年7月3日(月)
仕事と家事の両立

スウェーデンのほとんどの夫婦は共働きです。二人とも働いているから、家事、子育てなども二人が平等にこなしている家庭が多いです。

私は子供の時、母と父が共働きでしたが、家事は母一人でこなしていました。当時、母の働きぶりが当たり前だと思っていましたが、今自分でも家庭を持って、仕事、家事、子供の学校のこと、保育園のことで毎日急がしくしていて、「計画的にやらないと、、、」と思いながらでも、毎日が行き当たりばったりという感じです。「母はすごい!!」と母を改めて尊敬します。

うちの場合は、子供の時から、掃除は金曜日、と決まっていました。普通の日はもちろん片付けなどをやっていましたが、金曜日は家の掃除すべてを行っていました。姉と私も小さい時から金曜日は遊べなくて、学校から帰って来たら掃除でが待っていました、、いやな時があっても、週末になると家がきれいというのもなかなかいいものでした!(私も金曜日掃除しておきたいですが、結局土曜日の午前中は「掃除!!」になってしまいます、、、

私も含めて、多くの共働き主婦が悩んでいるのが毎日の食事のことだと思います!母は一ヶ月分のメニューを決めて、基本的には一ヶ月に一度しか買い物しませんでした!!野菜、牛乳など、一ヶ月持たないものはもちろん途中で買いましたが、冷凍庫をフルに使っていました。とても合理的で経済的だと思います。

私が中学生になったら、母の仕事が変わりましたことによって(それまでは学校の先生でしたが、国会議員になりました)母は週末しか家に帰って来ませんでした。(月曜日の朝ストックホルムへ出発し、金曜日の夜帰って来ました)父は自分の仕事を普段通りにこなしていましたが、家のことはしませんでした(日曜日だけ時々とてもおいしい料理を作ってくれましたから、普段も作ればいいのに、、!!と思っていました)。その時私は中学1年で姉は中学3年生の時でした。

その時から、母は毎週日曜日一日台所にいました。そして、一週間の夕ご飯を作りました。和食では前もって作って冷凍するのが難しいかも知れませんが、洋風でしたら、ハンバーグ、スチュー、スープ(作って冷凍できますよ!)などを冷凍することができます。私と姉は父が帰ってくる前に冷凍庫から出来た物を出して、それを暖めて、ジャガイモをゆでで(スウェーデンの主食はジャガイモです)、サラダなどを作って、父が帰ってくる時間までご飯が出来ていました。後片付けなどは私と姉がやっていました。

母は一ヶ月の買い物をしていたわけですから、一ヶ月のメニューも決めていました、そのメニューはいつも台所に張ってありました。月曜日は魚の日、木曜日はスープの日(スウェーデンでは具がいっぱい入っているスープがメイン料理になることが多いです、そういう時は、スープ、パンケーキとパン、という感じのメニューです)など、曜日ごとで変わることが多かったです、、今でもしっかりと覚えています、、

私も一ヶ月ではなくてもなるべく一週間のメニューを決めて、買い物や夕ご飯のプラニングをしたいとは思っていますが、、、、なかなかうまく行かないですね、、、やはり母はすごい!!と思います。
共働きの皆さんはどうしていますか??

2006年6月30日(金)
拉致問題
拉致問題の報道を見ると本当に腹が立ちますね、、このようなことが何十年も続いていていることが信じられないですし、この問題を解決までに持っていけない日本もなんか情けないと思ってしまいます。

昨日、アメリカのブッシュ大統領が拉致問題についてコメントをしたそうですが、アメリカの協力があっても、解決できない問題のようです、、今の情報社会、国際社会にこのようなことが行われていること自体が理解不可能です。

また、とても残念なのは、スウェーデンの新聞やニュースを見るとほとんど拉致問題が取り上げられていないということです。昔、拉致問題があるという記事があったらしいですが、大きく取り上げられていませんので、スウェーデン人のほとんどは無関心というより知らないのではないかと思います。

今週のスウェーデンのニュースを見るとイスラエルとパレスチナ問題が一番大きいです。イスラエルがパレスチナに進入し、攻撃を始めました。かなりの緊迫状態です。イスラエルが進入した理由は、数週間前にイスラエルの兵隊一人がパレスチナのあるグループに誘拐されたそうです、今回の攻撃がその仕返しだということらしいです。結局一般市民が犠牲者になってしまいます、、、

イスラエルの行動がかなり批判されていますし、それには納得しますが、同時に日本も北朝鮮に対してもう少し強めに出てもいいのではないかとどうしても思ってしまいます。
2006年6月29日(木)
お母さん達のいじめ

先日あるお母さんとお話する機会がありました。子供が小学校2年生の男の子で、1年生の時から常に学校でトラブルを起こしています。友達と喧嘩をしたり、落ち着きがない、授業中動き回っているなどなど、、当然母親がかなり悩んでいますし、学校とも相談していますが、結局2年生になっても直らない。

同じクラスのお母さん達にとても冷たい目で見られています、「xx君が授業の妨害になるから、学校に来させないでください」と学校に言っているお母さん達もいるらしいです!この男の子のお母さんがとても悩んでいるのに、周りたちのお母さんの”いじめ”でさらにそのお母さん自身が精神的に追い詰められいる状況が続いています。

私は専門家ではないが、話を聞いた限り、この子がもしかしたらADHD(注意欠陥・多動性障害)ではないのかなと気になっていたので、お母さんに聞いてみました。そして、お母さんが以前からそうではないかと思っていたが、いざ病院に行こうと思った時、不安になって、自分の子供に何かの障害があるのを認めたくないから結局キャンセルしてしまいました。

私自身がADHDに詳しくはないのですが、他の知り合いにもADHDの子がいるし、スウェーデンでは10年ぐらい前からかなりマスコミに取り上げられているので、ADHDについての一般知識が日本より高いと思います。当然スウェーデンの学校ではADHDの子供達をしっかり受け入れるような体制が出来ています。

十分な知識のない私がアドバイスをする立場ではないのですが、ちゃんとした診断を受けた方がいいよ!と一応言いました。もしADHDだと分かれば、専門的な対処方法があるし、「何でこの子が分からないの!!」といらいらするより、その原因が分かればきっと少し楽になるのではないかと思います。逆に、はっきりとADHDではない、と分かれば、今後その子をどのように育てていけばいいのかも少しずつ見えてくるのではないかと思います。

このお母さんと話をして、ショックだったのが、周りのお母さん達の態度です。誰一人もこのお母さんの支えにはならなくて、逆にどんどん追い詰めているだけです。本当にひどいですこれこそいじめでしょう。また学校も、一人の生徒が座っていられない状態をずっとそのままにして行くのも信じられない、やり方はいくらでもあると思います、サポートをする先生を入れるか(予算なども関係しているかも知れませんが、民生員やボランティアなどでも良いではないでしょうか)、クラスを少人数に分けるなど、とにかく学校の努力が足りないような気がします。結局母親のストレスがたまる一方です。

日本のマスコミが教育問題などをいっぱい取り上げていますが、現代社会にはADHDなどのような障害がとても多いにもかかわらず知らない人が多く、学校も十分に対応ができないのも現状です。母親同士もお互いを追い詰めるのではなく、お互いを助け合えるようにして行かないと今、日本が抱えている教育問題の解決はまだまだ遠いというより、どんどん悪化するでしょう。

2006年6月28日(水)
国際結婚って大変?
「国際結婚って大変ではないですか?」というような質問を受けることが多いですが、国際結婚も同じ国同士の結婚でも関係ないと思います。

結婚というのは結局他人同士が一緒になって、育てられた環境、親から受け継いだ価値観や考え方などが違っている二人ですから、どの結婚でも結局国際結婚みたいなものではないでしょうか?表面的な違いがあっても、結婚相手とはもっと深いところでつながらないと結婚してもずっと一緒にいられないでしょう。

結婚がゴールみたいな言い方をされる方が多いですが、逆に結婚というのがスタート時点でしょう。結婚して、何年か経たないと本当の意味でお互いを理解し合えるのが難しいし、本当の意味の夫婦にもなれないでしょう。結婚の中で一番大切なことはお互いを尊重することです。相手を尊重しなければ、その結婚は無理でしょう、離婚までは行かなくても、中身の無い結婚で、夫婦のどちらかがずっと本当の自分を押し殺している状態が続くでしょう。

国際結婚の良さは、最初から二人が違って当たり前、という考えがあります。それによって、相手の行動や考えを理解できない時、「しょうがないよね、国が違うから」という感じで割り切りますし、相手を理解しようという努力もします。しかし、同じ国同士だと、結婚まで相手が自分と全く違う環境で生きて来たことを忘れがちです。そうすると、考え方の違いが喧嘩の種になってしまいます。

夫婦だから常に同じ考え方しなければならないとは思いませんし、夫婦である以前、二人の独立した人間ですから、深いところでつながっていれば、表面的にそれぞれの道を進んでいくのもいいと思います。

国際結婚でも、同じ国同士の結婚でも、とにかく対等の立場であることとお互いを尊重することがもっとも大切なことだと私が思っています。そして、考え方が違った時それを喧嘩の種ではなく、お互いの刺激になるように持って行けば、二人が人間として成長して行けると思います。
2006年6月27日(火)
親子のコミュニケーション

最近、親として考えさせられる事件が相次いでいます。日本だけでなく、世界が豊かになって行くに連れて、人間の精神状態が悪化するような気がします。

親として、何ができるのでしょうか?簡単には言えないと思いますし、人間のことですから、皆それぞれ違うわけですから、一つの解決方法はないでしょう。
しかし、一つ大事なことは親子のコミュニケーションだと思います。コミュニケーションと言っても、いろいろな方法があると思います。コミュニケーションはただ会話をするだけではなく、親子のふれあい、会話がなくても、一緒に時間をすごす、親子の信頼関係を作り上げることも含まれていると思います。

うちの道場の場合、親子で入会している方が多いです。父親と息子、母親と息子、母親と娘、父親と娘などなど、さまざまな組み合わせでの親子入会者がいます。少年・一般が分かれて稽古することもありますが、合同で行うことも多いですので、同じ”スポーツ”をやっているだけではなく、同じ時間、同じ空間のなかで、一緒に汗を流して、師範に怒られて(笑)、お互いを励ましあいながら頑張っている親子の姿はとても素敵です。子供も親と一緒に空手をやっている時、とてもいい顔をしています。稽古が終わって、きっと稽古内容について話し合ったり、「あぁ!疲れた!」という大した内容のない会話を交わすだけかも知れませんが、一緒に何かをやったという充実感はあるでしょう。

もちろん、親が空手をやっていない家庭でも、親が一生懸命に空手に携わっていますし、子供としっかりコミュニケーションをとっていることも多いですし、親が応援することで子供がとても喜んでいるすがたもよく見ます。それが空手だけではなく、他のスポーツにも言えることでしょう。しかし、一つ危険なことがあります。親が一生懸命なりすぎて、それが子供にとって重みやプレシャーなることも少なくはないと思います。

試合会場でよく見かけますが、試合前の親の興奮、負けたあとの親の怒り、、、泣いている子供のすがた、、一生懸命練習して、試合出て、でも負けた、、そういう時は親に抱きしめてもらいたいのではないでしょうか?なのに、親にすごい勢いで怒られている子供を見ると本当にかわいそうになってしまいます。このようなすごい怒り方をしている父兄はまず自分では空手をやってない父兄がほとんどだと思います。うちの道場の父兄でしたら「本人は頑張ったからあまり怒らないであげて」とでも言えます。うちの道場ではこういうケースは少ないですが、他の道場ではよく見かけます。

サッカー、野球や他のスポーツをやっている子供の場合でも同じでしょう、、いつの間にか親が子供より一生懸命になりすぎて、、、子供の夢より親の夢がメインになってしまいます。勉強にも同じことが言えるでしょう。子供の勉強をサポートをしているつもりが、サポートではなく、子供を追い詰めることになってしまいます。

ですから、親子のコミュニケーションと言っても、バランスの取れたコミュニケーションが大事だと思います。私達親も時々自分の姿を第三者的な立場から見るようにした方がいいのかも知れません。

2006年6月26日(月)
跡継ぎ問題

日本ではいまだに「跡継ぎ問題」が存在していますね、、、私から見たらなかなか理解できない考えです。何のために跡継ぎして欲しいでしょうか??

先日の事件で、高校生が家を燃やして、母親と兄弟を殺したが、その背景にある原因の一つはやはりこの跡継ぎ問題だと報道されています。親が医者だからどうして子供を医者にさせたいのでしょうか?どうしてもっともっと子供の意思を尊重してあげないのでしょうか?その子がおそらく自分の意思を親にはっきりと伝えたことがないでしょう。伝えられる雰囲気ではなかったでしょう。このような親が子供の幸せを考えているのではないと思います、、自分のことしか考えてないでしょう。表面的には「子供のため」だと思っているでしょうけれども、本当はそうではないと思います。たとえば医者にはならなくてもりっぱな人間になる可能性が十分あります、逆になりたくない医者になったら、その医者の患者さんにはなりたくないなぁと思います。人間がりっぱいかどうかという基準は職業ではなく、その人の人間性、中身という基準で判断をすべきです。

スウェーデンではこのような跡継ぎ問題はありません。しかし、自分から跡継ぎをしたい、親と同じ職業になりたいと思っている人はもちろんいっぱいいますし、そういう形で跡継ぎをする人も大勢います。それでしたら、親もうれしいでしょう!

うちも、娘二人がいます、「ご主人、男の子が欲しいでしょう、、跡継ぎが欲しいでしょう!」とよく言われます。しかし、男の子がいたとしてもその子が全く空手に興味がないかも知れませんし、空手をやったとしても道場の跡継ぎをしたいという気持ちも全くないかも知れません、、もちろん、このようなことを言うのが日本人だけです、スウェーデン人はこんなことを考えるもしないです。

昔、スウェーデンでも、子供が親の跡継ぎをする時代がありました。しかし、今、この情報社会には子供の選択肢がいっぱいあります、いろいろな道があって、昔と違って自由に選べる時代ですから、昔と同じような考えで、無理に跡継ぎをさせるのがもう古い、必要ないと私が思っています。それより、将来への夢を持つ子供に育てて欲しい!夢を持つという自由を与えれば、もしかしたらその夢が「親の跡継ぎ」に繋がるかも知れません!

2006年6月20日(火)
簡単には痩せられません

スウェーデンではもう子供達の夏休みが始まっています、、多くの大人も7月から1ヶ月の休みに入ります!国全体が夏モードになっていますので、新聞や雑誌、テレビなどでは何か明るくて、夏のバーベキューレシピー、ガーデンパーティの料理レシピー、ドリンクレシピーなど、いろいろなところで料理のレシピーが紹介されています。もちろん、水着のファッションや夏のファッションもどこ見ても紹介されています。そして、、、夏向けのダイエット方法ももちろん!!スウェーデンではもう夏に入っていますので、ほとんど手遅れにはなっていますが、それでも必死に雑誌で紹介されているダイエット方法にスウェーデンの女性が取り組んで頑張っています!

日本も同じですね。先日ある方から「今から空手エクサザイスをやれば夏までやせますか?」と聞かれましたが、「無理です!!」とお答えしました。一ヶ月で例え、やせたとしても、きれいなやせ方は無理ですし、またすぐもとに戻ってしまうでしょう。多くの女性がやせたいけど、疲れる運動はしたくない、ほどほどの運動をして、やせたいあるいは、全く運動をしないでやせたいと願っている女性も多いです。特に日本では「筋肉をつけたくない!」と言っている女性が多いのですが、女性には筋肉が簡単に付かないですよ!心配しなくてもいいですよ!

運動はやせるためだけではなく、健康的な体を作るために必要ですので、女性の皆さん、今からでは夏まではやせないかも知れませんが、長い目で見てきれいで健康の体のため、疲れる運動を怖がらないで、何か一つを初めて見ると気持ちいいですよ!

空手エクサザイス(http://www.jsintermix.com/karateexercise.html)の皆さんは頑張っていますよ!道場の中でやっていますから、エアコンもつけませんが、汗をいっぱい出して、終わったあとは皆疲れていますが、とても素敵な笑顔で道場を去っていきます。あの笑顔は「中身もすっきり!」という笑顔のような気がします

2006年6月16日(金)
社会保障はどこまで??スウェーデンの選挙

サッカーに興味がない私ですが、スウェーデンは昨日パラグアイに勝ちました!少しうれしいです!



スウェーデンでは9月17日、4年に一度の選挙があります。ニュース、新聞が常に政治のバトルを取り上げています。スウェーデンは簡単に言うと二つの政治ブロックに分かれています、「左」つまり社会民主党と”左党”(もと共産党)そして「右」保守党、中央当、国民党、キリスト民主等 それ以外に環境党もありますが「右」と「左」に行ったりきたりします(他の小さい党もあります)。(党の和訳は私が勝手に訳したものなので、正式な訳ではありません)。

今のスウェーデンを作り上げたのが社会民主党とでも言えるでしょう。安定した福祉、労働者を守る、格差を防ぐなど、国民の耳にとても良い響きですから、国民も長年社会民主党に政権を任してきています。「右」のブロックは政権をとったのが数回しかありません。しかし、今回の選挙には「右」のブロックが政権をとる可能性が大きいです。今回は「右」と「左」の差はほんのわずかですから、選挙当日にならないと結果が分からないでしょう。

「左」のブロックが今ある福祉を作り上げたかも知れませんが、同時に「怠け者」のスウェーデン人をいっぱい作りました。つまり、何かの病気で働かない、働きたくない、努力をしたいくない、という人がいっぱいいます。スウェーデンほど「病気」という理由で仕事ができない人が多いという国は他にないと思います。その中に果たして何パーセントが本当に仕事できないほど病気なのでしょうか??


夏休み前の最後の国会が昨日行われました。保守党は病気の手当て、失業手当などを下げたいと言っています、それに反対している方は「やっぱり、保守党は弱いものいじめだ!」というようなニュアンスの反論をしていますが、それが違うでしょう。本当に弱い人たちを守らなければならないけれども、そうではなく、ただシステムを利用している人が多くて、彼らの生活を支えているのが結局まじめに働いている人たちです。それをなくして行くための手段として、手当てを下げるという案が出ていると思います。

皆を同じレベルに持って行くことが不可能であり、ある程度の「格差」が出て当たり前です。でも理想論を語っている共産主義的な考えを持っている方にはそれが分からないのでしょうか?この間、テレビで、中国のある地方の報特集をがありました。その地方は今でも徹底的に共産主義を守っています。住まいが無料、その地域に住んでいる方の給料は全員一緒、格差は一切なし、という理想の世界を作り上げたらしいですが、最近困っていることが一つあって、高い能力を持つ技術者が不足しています。なぜなら、そういう方が周りと同じ給料で働きたくないからです。結局共産主義は、きつい言い方をすれば、努力もしたくない方にとって理想の考え方です。何もしなくても生活が保障されるから、頑張って、勉強して、働いても意味がない、、、どうせ何もやらない人と同じ給料しかもらわない、、

日本ではスウェーデンほどの社会保障はないかも知れませんが、ニートなどの現象がおきあります。日本の場合は社会が面倒を見なくても親が面倒を見てしまうから、結局ニートの人が働かなくても生活して行けるということです、、

2006年6月12日(月)
かわいそうな子供達

毎日報道されている秋田児童殺害事件を聞いているとさまざまな疑問が沸いて来ます。女の子のお母さんがずっと前から育児放棄をしていたという報道がありますが、育児放棄をしていたお母さんはもちろん悪いですが、周りが何年間もその状態を見て来ていますよね、、テレビの取材で次から次の証言が出て、
「ご飯を作っていなかった」「男が来たら外に追い出されました」などなど、、、容疑者の親は何をしていたのでしょうか?近所の方達は何をしていたのでしょうか?皆で「かわいそうね、、」と言って、終わりにしていたのでしょうか?そんなにかわいそうな子供が隣にいるのに、何も行動を起こさない大人達に本当に失望します。

その状況を見ている子供達が、学校でお友達がいじめられても止めには入れないでしょう、、だって、自分の親は隣の子がいじめれていても何もしないから。そういう子供が友達がいじめられていても、行動を起こそうとするわけないでしょう。

また、この報道を見て、私達皆が「ひどい事件だね、、」などいろいろなところで話題としてこの事件が出ていると思いますが、あやかちゃんみたいにかわいそうな子供がいっぱいいます。育児放棄をしている親がいっぱいいます。自分の近くに「かわいそう」な子供がいる人もいっぱいいるのではないでしょうか?それを見てあなたは行動を起こしていますか?

行動力、勇気、優柔不断の大人たちに大きいな問題があるのではないでしょうか?

5月うちの道場の合宿がありました。合宿参加者は190人ぐらいで、子供が多いです。8人ずつぐらいの班に分かれて、常に班ごとで行動をすることとなっています。班長は一般部の方です。中学生も一般として扱いされていますので、今回もいくつかの班に中学生が班長になっていました。
朝、ある班が寝坊しました、全員が集まっていたのに、その班がいないことに他の人が師範が来るまで気が付かなかったのです。そして師範が来て、そのあと寝坊した班が来ました。師範がものすごく怒りました。全員が罰を与えられました。(罰と言っても、ジャンピンススクワットですので、良い練習になります!!)空手をやっていなくて、うちの道場のことも知らない方は、寝坊したことでそんなに怒る必要ないでしょう、と思うでしょうが、師範が寝坊した班にも怒ったのですが、それより、それに気が付かなかった他の班に対しての怒りの方が強かったです。他の班長達も結局自分の班のことで精一杯、そして自分の班が集まって、時間通りに体育館に付いたら、リラックス、、、、、「それは道に倒れている人を助けないと同じだ!」というようなことを師範に言われました。私を含めて、特に一般の方がかなり耳が痛かったと思います。

自分のことだけや自分の身近にいる家族のことだけを考える人が多いです。でも、それだとだめです!
もちろんまず自分の家族を大切にしないといけないのですが、この豊かな日本にかわいそうな子供達がいっぱいいます!それを忘れては行けません。私が日本人の「他人への思いやり」に引かれて、日本が大好きになったのですが、その思いやりをもう一同復活させましょう!

2006年6月10日(土)
ごみ置き場にスパイが隠れています!!!

スウェーデンでは分別ごみが大変です!「大変」という表現を使うのがよくないかも知れません、、自分達のために分別していますし、地球を守るために分別していますが、正直に言うとあまりにも細かく分別すると本当に大変だと思ってしまうのが私だけでしょうか??

前日、日本テレビのニュースでスウェーデン人の環境コンサルタントPeoEkbergが取材を受け、一ヶ月のごみは買い物袋一つしか出してないというすばらしい話がありましたが、、、私には無理です、と思いました。「無理です」という発言自体がとてもマイナスで、よくないと分かっていながらでも、、どうしてもごみの細かい分別のために時間と知恵を使う気にはなれません、、、

日本の分別はまだそんなに細かくないから、問題なくできますが、スウェーデンに行くと何か疲れます、、プラスチックや紙、缶とビンだけの分別ではなく、「やわらかいプラスチック」「硬いプラスチック」紙の種類も違ったりしますし、とにかくいっぱい分けなければなりません、本当に混乱します。缶とビンはスーパーに持って行って、機械に入れれば、お金がもどりますから、少し得したという感じがします!!

ごみ収集はお金がかかりますから、多くの人が庭にコンポストを置き、生ごみを処理します。そして、他のごみは自分で大きいなごみ置き場に持って行きます。ごみ置き場にはいくつかのコンテナーが置いてあって、分別したごみをそれぞれのコンテナーに入れなければなりません。これが当たり前だと思って自然と行っている住民がほとんどですが、やはりめんどくさいと思っている人もいますし、分別の種類が多いから分からないという人もいます。

皆がごみを正しいコンテナーに入れているかどうかをチェックするために、「ごみのスパイ」がいます!このスパイはごみ置き場の近く隠れていますので、もちろん分からない、そして置いてはいけないごみを置いたら!大変!捕まえられます!

この間77歳のおばあちゃんがフライパンを捨てに行きました。しかし、どのコンテナーに入れようとしても、入れる穴が小さいために、ビニール袋に入れてコンテナーのそばに地面に置きました。おばあちゃんには悪意がもちろんなく、ただどうしたらいいか分からないから置いたと思いますが、、、その時、隠れていたスパイが写真を撮っていました、そしておばあちゃんが捕まえられました!、、、今週そのおばあちゃんに対しての裁判が始まりました。判決は2週間後にでるそうですが、、罰金もしくわ1年以下の懲役に当たるような犯罪だそうです、、、

確かに、環境問題はとても大事な問題で、私も含めて皆がもっと真剣に取り組むべきでしょうが、このような裁判にスウェーデン人の税金が使われていると考えると、、、皆それでいいのでしょうか?もっと重大な犯罪を起こした人がいっぱいいるのに、、、何を考えているのでしょうか??!!となんか笑い話のように聞こえてしまいますが、ニュースでも真剣に取り上げられました、、

2006年6月9日(金)
魂の旅立ち
昨日はお葬式に行って来ました。極真空手の創始者、故・大山倍達総裁の奥様である智弥子夫人が亡くなられました。

やはり、葬式に行くといろいろと考えさせられます。人生そのもの、自分の生き方などなど。
私自身が亡くなられた方のお顔を見たのが今回で3回目でした。初めての時は父でした。父が13年ぐらい前に癌で亡くなりました。父が病気で、もうそんなに長くないと連絡が入ったため、2週間だけのお休みを取ってスウェーデンへ行きました。その2週間は私にとってとても貴重な2週間でした。父といっぱいお話することができましたし、ずっと一緒にいられました。もちろん父が自分の病気のことがよく分かっていましたから、「これで最後、2度と会えない」という前提で一緒に時間を過ごしました。

私が日本に帰る前の日、医者が父の命は後3ヶ月ぐらいでしょう、と言いました。3ヶ月後またスウェーデンに来るのが経済的に不可能でしたので、私がその時父にお別れをしました。最後の日、父の病状があまりよくなくて、痛みもひどかったから、痛み止めでほとんど意識がなかったのです。意思のない父に「さようなら」と伝えました。

帰りの飛行機が次の朝の7時でした。その朝の4時、病院から連絡があって、父が亡くなったとの連絡でした。そのまますぐ病院に駆けつけました。父の顔を見てから空港へ行きました。
3ヶ月と言われたのに、私とお別れしてすぐ亡くなったのがとても印象的でした。本人がやることをすべてやったから、「もういい」と思ったのでしょうか、、私が本人が自分でそう決めたと思っています。

次に亡くなられた方の顔を見たのが12年前の大山総裁が亡くなられた時でした。そして今回総裁の奥様です。

父もそうでしたが、亡くなった方の顔を見ると人間から魂が離れたら、本当にただの殻が残っているんだなぁ、、今回も強く感じました。空っぽの体はとても小さくて、しわなども全てなくなったような感じです、、魂が体から離れて、次の旅へ出発した、とその空っぽの体を見ているとよく分かります。

今生きている私達が自分の人生をもっともっと大切にしないとね、、、


2006年6月7日(水)
女性の外見へのこだわり

前から気になっていますが、どうしてテレビや新聞、雑誌で女性についての報道をする時、「美人xx」が付くのでしょうか?日本では必ず「美人妻」「美人学生」「美人教師」などなど、という表現を使っています。日本人のほとんどは多分このような表現は使われていることに対して、気にしないでしょうが、私は違和感を感じます、、、

日本人にこのような話をすると、「美人と言われてうれしいでしょう?!」と言うが、何か女性はまず美人でなければならないというような基準がこの言葉の裏に隠れているような気がします。考えすぎでしょうか?

美人と言われるのがもちろんうれしいでしょうけれども、美人という基準も人それぞれですし、たとえば報道の中でそういう形で言われてもうれしくないです。

日本は女性に外見に関してかなりのこだわりがあるような気がします。特にテレビを見るとバラエティ番組でも必ず女性の外見について話が集中します。「美人」だけではなく、女性の胸の大きいさに対してのこだわりもすごいと思います、、、スウェーデンでしたらこのような「美人xxx」の報道や胸に関する発言の多い報道があったらセクハラに当たるのではないかと思います、、、

「美人」と言われてうれしいのかも知れませんが、それより多くの女性が一人の人間として評価されたいのではないでしょうか?

2006年6月2日(金)
人生品質??

日本のレベルの高い製造技術は世界中の国に高く評価され、認めれていると思います。他の国より、日本の企業が品質にこだわっている部分が多いですし、日本の製品は本当にレベルが高いです。日本人は性格的にも細かいし、スウェーデンとのやり取りの中でも、スウェーデン人がイライラするほど、日本人が細かいところを見ています。しかし、イライラをしていても、出来上がった製品の品質を見ると「やっぱり物はいい!」と品質へのこだわりを高く評価せざるを得ないです。どの国と比べてもやはり日本で日本人によって作られた製品の品質は高いです。

物の品質はよくても、人生の品質は?日本語で人生品質という単語でさえないと思いますが(?)、、スウェーデンではよく使われています。政治の話の中でも常に国民の人生品質を高めるため、どうしたらよいのか、という議論が交わされます。人生品質というのはいったい何でしょうか?それは人それぞれが決めることでしょうが、基本的には品質の高い人生は充実した人生ということだと思います。自分の人生が充実しているかどうかも人それぞれです。お金があって、好きな物なんでも買えることが充実した人生だと思っている人もいれば、お金があまりなくても、家族と一緒に幸せに暮らせることが充実した人生だと思っている人もいるでしょう。

スウェーデンの場合、国民の「人生品質」を高めるためには充実した福祉と社会保障が欠かせないと思っている人が多いです。そして、ほとんどの夫婦は共働きのため、最近掃除や家事サービス業者を利用している家庭が非常に増えているそうです。その理由は、仕事以外の時間はなるべく家族と一緒に過ごしたいということです。お金を払って、業者に家事をお願いすれば、家族と一緒にいられる時間が増えています。ですから、物理的な幸せを求めるより、家族から得る精神的な幸せを求めている人が多いです。しかし、これも高い税金を払って、社会保障がしっかりしているから出来ることだと思います。日本の場合はまだまだ、「人生品質」というより、生活をするために必死で働いている方が多いのではないでしょうか?


人それぞれだと思いますが、あなたにとって「人生品質」は何でしょうか?

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