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日記はなるべく毎日更新し行きたいと思っていますので是非読んでください!尚、文法的な間違いや漢字
の間違いなどいろいろあるかと思いますが、許してくださいね!私にとって、日本語の勉強は永遠のテーマです。
この日記はYahooのブログにも載せています:http://blogs.yahoo.co.jp/ulrikayui
2007年1月2日(火)
今年のブログ

2007年、日本に来たのが1989年でしたので18年目ですね、、長い!来た時は3ヶ月の予定でしたからね。

人生はどうなるか分かりませんね、、この先に何かが待っているのも分かりません。でも、私にとって、日本に来て正解でした!

ブログには社会問題などいろいろと日本への批判的なことも書いていますが、やっぱり私が日本が好きですね。1989年の夏、成田空港から都内へ移動している時、「やっと、帰って来た!!」と、思いました。なぜ、そう思ったのかが分かりませんが、何か安心しました。それから、一度もスウェーデンに戻りたいと思ったことはありません。

しかし、日本に長くいると当然もっともっと良い社会を作りたいという気持ちになるわけです。その気持ちをこのブログに書いたりしています。きついことも、読む人が納得できないことも書いたりしますが、そこから議論が生まれれば一番良いと思っています。議論なしでは良い結果を出すことも出来ません。

話が少し戻りますが、私がなぜ日本が好きだと聴かれても、具体的な答えを出せないと思いますが、とても楽に生きていられるからだと思います。楽というのが物理的な生活面ではなく、私は私でいられる、そして、日本に来たばかりの時は「日本では女らしくいられるんだ!」と思ってとてもほっとしました。スウェーデンにいる時はそういうことも分からなかったでしょうが、スウェーデンでは常に戦っていたような気がします。このブログにも私が男女平等についてさまざまな記事を書いていますから、その記事内容と「女らしく入られる」と思ってほっとしたことが矛盾していると思われる方もいるかと思いますが、そうでもないです。

やはり、男性と女性は平等だと私が思っています、社会の一員として平等な義務と権利がないといけないとも思っています、しかし、男性と女性は同じではありません。でも、スウェーデン(スウェーデンだけではないのですが、、)の女性社会進出運動では女性は女性らしさを否定し、女性は男性みたいにならないといけないところがあります。それは間違っていると私が思っていますし、多くの女性が無理をしていると思います。私も日本に来て、初めてそのことに気が付きました。しかし、女性らしさを保つから女性は家に入らなければならないとか、女性だけが家事をしなければならないなどはまた違います、、やはり私がいつも言っている、男性、女性関係なく、人として自分らしく生きられるのが一番ですね、、

今年のブログにどういう話題が出るか分かりませんが、教育、子育て、福祉、男女平等、政治などの課題が多くなるでしょう。スウェーデン情報も時々!読む方がうなずく時もあれば、腹が立つときもあるでしょうが、多くのご意見をいただければと思っています。

今年も楽しく過ごします!!

2006年12月26日(火)
女の子の幸せ

先日、5歳の娘が「ママ、女の子は洗濯、掃除と料理が一番だよね?」と言ってきました。「!?!?!?」とかなり驚きました、おばあちゃんに言われたらしいです、、、、

掃除、洗濯、料理が出来て、いいことではないのか?と思う方も多いと思いますが、もちろんいいことですが、当たり前なことです。女の子だけではなく、人間が生活して行く上で出来て当たり前な事です。人間は朝起きて、洋服着たり、歯磨きしたり、出かける前に靴を履くなどのような「当たり前」な行動を取っていますが、それと同じように、洗濯、掃除と料理ができて当たり前です。

ですから、女性がすばらしい能力を持っているのに、その能力のほとんどを当たり前なことにしか使わないのが本当にもったいないです。また、今だにそれが女性の幸せだと思っている人がいるのも残念です。

家事は一人暮らしをすればすぐにでも覚えます、料理も作りながら覚えて行きます。ですから、自分の人生の目標が「家事を上手になる」ということにしてしまうのが、やはり私には納得出来ません。

そもそも、女性の幸せは家庭だとか、女の子は洗濯、掃除、料理が一番だと信じて来た世代が今、熟年離婚ブームを起こそうとしているのではないでしょうか??ずっと家族や夫のために生きて来た女性達が「もういい!」「自分のために生きたい」「家政婦じゃないから!」などのようなセリフを残して、離婚しています。

その中にはもっともっと早く離婚したかった人もいっぱいいると思います。しかし、経済的に自立していなかったため、出来ませんでした。そして、今になって夫の年金などをあてにして離婚する。

ですから、女性も男性も関係なく、全ての面において自立することが一番!誰かのために生きて行くのではなく、まず自分の将来を考えて、好きな仕事を見つけて、それに向けて前に進むこと、、そして、自立した自分が一緒に暮らせるパートナーを見つけるなが素敵な事ではないでしょうか?「この人のため美味しい料理を作ってあげたい」と思うのも素敵なことだと思いますよ。

若い女の子には、まず経済的に自立すること、、どうせ働くなら、なるべく好きな仕事を見つけること!そして、自分の能力を無駄にしないこと! 
で素敵な女性になって欲しいですね!

2006年12月18日(月)
時代遅れのおもちゃ業界
この間クリスマスプレゼントを買いに行きました。

その時、思いました、日本では、男女平等社会になるのがまだまだ遠いなぁ、、

男の子と女の子が元々違うのが分かりますし、何もしなくても自然と女の子が人形遊び、男の子が車で遊ぶことが多いです。それはそれでいいと思います。しかし、おもちゃやテレビのコマーシャルはは余りにも、「女の子は可愛くて、やさしくて、家事をする」というイメージが強すぎると思います。おもちゃ屋で人形を見たら、「お母さんと同じように上手に洗濯できるようになれるかな?」(洗濯セット付きの人形でした)、、、、女の子のおもちゃは結局すべて、「お母さんの真似、、、」、、つまりお父さんは家事をしないというメッセージを子供達に送っています。

おもちゃ色もお店の半分がピンク、半分は青い、、、

テレビのコマーシャルにはいつもやさしいママが洗濯物を干したり、料理を作ったりして、、

50年前のスウェーデンみたいです。

自然に男と女はそれぞれの道を歩んで行くのはいいと思いますが、「ジェンダーフリー」「男女平等」を語っている社会にしては、ビジネス業界があまりにも遅れているような気がします。

余計なものを子供の頭にインプットする必要はないと思います。それぞれの家のやり方でいいわけです。なのに、おもちゃ業界などが男と女の役割を決めつけてしまい、そのイメージが子供達にしっかりと伝わってしまいます、、、だから家の娘でさえ、「女遊び、男遊び」「女の子の色、男の子の色」などのような「余分な知識」が頭に入っています。

政界、教育、ビジネス業界は同じレベルで歩んでいかないと、社会はずっと変わらないでしょう
2006年12月17日(日)
スウェーデンと日本の国会

最近、日本の政治家への待遇、税金の無駄使いが話題になっていますね。

スウェーデンの場合は、国会議員の給料が月に49,000SEK(約80万円)です。少し前までは住まいも提供されず、国会内の仕事部屋に寝泊りする議員が多かったです。(部屋にはミニキッチン、シャワー、ソファベッドがあります)。最近になって、国会の近くにアパートが提供されるようになりました、47m2の広さです。個人の秘書はありません、、党で何かの秘書をシェアしています。(個人秘書をつけるための動きがありますが、、、)。給料以外には交通費などがでます。日本の政治家によく見られる運転手などはもちろんありません。ボーナスもありません。

物価がそんなに変わらないのに、日本の国会議員への待遇はすごい!やはり見直さないといけないと思います。最近出来た議員宿舎もとんでもない!宿舎があるのが当たり前でしょうが、新築、、、あの広さは必要ないでしょう、、給料も年間2400万円ぐらい(いろいろな手当てなどを入れたら4400円)、、、、

やはり日本とスウェーデンの政界が全然違います、、、先週スウェーデンの民主主義の熟度についてのコメント・質問がブログにありました。スウェーデンの民主主義が1800年代からスタートしています。当時、労働組合、アルコール反対運動(当時、キリスト教の強い国でした)が普及され、国民が会議の仕方、議論の仕方、自分の意見を伝える方法などを学びました。100年前ぐらいには初めての政党ができました。しかし、民主主義が本格化して来たのが1921年でした。それは女性が投票権を得た年です。

以前にも書きましたが、日本と比べてスウェーデンの国会議員が国民との距離が近いと思います。また、日本の場合は”お金持ち”や”特別な人”しか政治家になれないイメージがありますが、スウェーデンでは違います。政党代表として選挙にでますので、個人でお金を負担する必要はありません。

しかし、スウェーデンに住んでいるスウェーデン人が日本人と同じように国会議員へ不満があります。待遇がよすぎるなどの批判が多いです、、、以前には議員年金もありましたが数年前になくなりました、、

やはり、国会議員の仕事が大変だと思いますのでそれなりの待遇が必要です、でないと議員のレベルがドンドン落ちてしまいます、、しかし、バランスの取れた内容でないと国民が納得できないでしょう。

2006年12月11日(月)
タイムアウト

最近、スウェーデンの友達から、「しばらくタイムアウトをする」というメールが入りました???「タイムアウト」って何?と思って、ネットでいろいろと調べたら、そのままの意味だそうです。つまり、仕事などからしばらくタイムアウトをするというのがしばらく休むということです。スウェーデンでは最近はやっているらしいです、、、

友達が私と同じ年齢で、結婚して、子供3人(2歳、4歳、6際)がいて、とても幸せな家族です。彼が今まで順調に仕事、家庭などをこなしてきて、収入的にも困らないレベルまで上がって来ていますので、「タイムアウト」の話を聞いてびっくりしました。別に仕事に疲れたなどの理由はないと思いますが、最初は奥さんの方から言い出したそうです。ずっと働いて来た二人ですから、しばらく暖かい国へ行ってゆっくりしたいという話でした。そして、12月始め、家族5人がタイへ出発しました。彼らが3ヶ月タイに滞在する予定です。

結局彼が3ヶ月も仕事から休みをもらうことが出来なかったので、仕事を止めてしまいました。奥さんも経営していたブティックを売ってきました。家も売りました。

帰って来たらどうするの?と聞いたら、まだ決めていませんが、何とかなるでしょう!と彼が答えました。とてもいい話だと思いました。彼も奥さんも仕事できる人間ですから、帰って来たらきっとすぐ新しい仕事につくと思います。

しかし、このような決断をする人はそんなにいないと思います。仕事を止めて、家まで売って、長い海外旅行に出るためにはかなりの勇気がいるでしょう(小さい子度もいるからね)。スウェーデン人でもそんなにいないのに日本人はもっといないでしょうね、、、行くのが簡単でも、帰って来てからの生活を考えてしまうでしょうね、、、

昨日、タイからのメールが届きました、家族5人の素敵な笑顔の写真も届きました!やはり彼らにとっては正しい決断だったと思います!

2006年12月8日(金)
クリスマスの準備
12月は忙しい一ヶ月ですが、楽しい一ヶ月でもありますね!

日本ですから、スウェーデンにいる時ほどのクリスマス準備はしませんが、少しでもクリスマスの雰囲気を出したいと思っていますので、家の中にはクリスマスツリーを飾って、カーテンを”クリスマスカーテン”に変えたり、テーブルクロスなどもクリスマス用のものにしました。

昨日スウェーデンからのクリスマスプレゼントが届きましたので、クリスマスツリーの下にプレゼントが少しずつ増えてきました!子供達が大喜びで、毎日保育園、学校から帰ってきたら、ツリーの下に座って、プレゼントを触ってみたりしています。娘達もいろいろなプレゼントを用意しているようです、、(自分の部屋にあるもので、いらないものを包装紙に包んで、「ママへ」「パパへ」、、、)

先週は子供達と一緒のジンジャークッキの家を作りました!イケアでクッキで出来たパーツを買って、溶かした砂糖を接着剤として使って、パウダーシュガーやお菓子を飾りつけ、完成!とても可愛くできました!

クリスマスの準備は楽しいですが、スウェーデンの新聞を読んだら、30代の女性にとってはストレスがピークになる一ヶ月だそうです。家の掃除、クリスマス料理、お菓子の準備、プレゼントなどなどで、やはり大変です、、、結局男女平等のスウェーデンでも、こういう時は女性が一番大変ですね、、

2006年12月1日(金)
男女平等の話と楽しいクッキング!

先日、11月27日、立川市女性総合センター、アイムで講演をしました!とても楽しかったです。最初は
1時間ほど、スウェーデンの男女平等、家庭生活などについてお話して、それからは簡単なスウェーデン料理を皆で一緒に作りました。

30名の参加者でした(定員も30名でした)。全員女性でした。男性が一人来られたらしいですが、参加者が女性だけだと分かったら帰ってしまいました、、、残念。


話の内容はこのブログで書いているような内容を混ぜながら、スウェーデンの制度、歴史的概要(男女平等に関わる制度や法律など)、、私自信が上手くいったと思っていますが、聞いていた皆さんはどうか分かりません。私がかなりストレートで物事を言ってしまいますので、「それは違うよ!」と思った方もいたかも知れませんが、、、そういうことはもちろんだれも言いません、、私が議論が大好きですし、必要だと思っていますから、本当は反対意見のある方にドンドン発言して欲しいといつも思っていますが、、、なかなかそういう意見はでませんね。しかし、参加された多くの方がこれからの日本社会の行方に高い関心を持っている方でしたから、私の話が少しでも参考になっていれば嬉しいです!!話をしている時、聞いている方がうなずいたり、笑ったり、納得した顔をしている皆さんを見ていると私も「あぁ!ちゃんと伝わっています!」とほっとしました。

話の後は料理!とても楽しかったです、最初は私が料理内容の説明とデモンストレーションをしました(何かテレビクッキングをやっているみたいでした(笑))その後は皆さんがグループに分かれて料理を作りました。皆さんが美味しい!と言ってくれました(本当かなぁ?)

今回作った料理は「ヤンソンの誘惑」(ジャガイモ、アンチョビ、たまねぎ、生クリームのグラタンみたいのものです)
あとは、先日ご紹介しました「ノーベルバンケット」という本の中からのカナッペレシピを使って、カナッペを2種類作りました!。食事のときの飲み物はりんごんべりージュースでした!

今回の講演を企画していたのは、立川市女性総合センター所属の市民グループ「ここから」でした、とてもパワーフルな女性数人のグループです!全員がもちろんボランティアでこのような企画を手がけましたが、本当にお疲れ様でした!

このように、講演という形で私が少しでも日本の社会の変化と進歩に関わることが出来るのがとても嬉しいです!